第1部■ エックスライト株式会社新製品「1 Display Pro」のご紹介
ご説明、ご担当 エックスライト株式会社 営業部・担当部長 冨川 丈司様
前回に引き続き、X-Rite社の富川様に i1 Display Pro に関してお話しをいただきました。実は…まだ発売日も金額も未定なのだそうですが、その特徴、そして位置づけを解説していただけました。
i1 Display Pro は i1 DisplayIIの後継機に当たり、 i1 Photo Proの弟分。ソフトウェアは i1 ProfilerSWを共通で使用する。
CollorMunky Display は ヒューイの後継きに当たり、CollorMunki Photoの弟分。ソフトウェアにCollorMunki SWを共通で使用する(一部機能制限あり)
これで大まかな位置付けがやっと分かりました!すっきりです。
セ ンサーのスタイルはほとんど同じ。ディスプレイに付けたり、机の上に載せて環境光を計ったり三脚に取り付けるねじ穴まで用意されて「いたれりつくせり」で す。 i1 Display Pro と CollorMunki Photoの差は色が異なるくらいでほとんど分かりません。大きなレンズを使って集光する仕掛けのせいでより正確に、広色域に、そして高速に処理できるよ うになったと言う事です。
1 Display Pro
1/4inchのねじ穴を用意
テーブルにおいて環境光を計ることも可能
ソフトウェアは i1 Profaira-
多くの色彩を計るために高速化
広色域を計るためにハードを修正
フレア補正(ディスプレイ表面の反射を計測する)の追加
ADC オートディスプレイコントロール DDCI では旨く動かなかった仕組みを修正
デザイナーにも焦点をあて、パントンカラーマネージャーを同梱
マイパントンとつなげると、iPad、iPhone をキャリブレーション可能
モニター検証機能追加 プロファイルを作成後に検証する機能
ディスプレイのユニフォーミティチェック機能搭載
簡易モードと詳細モードをユーザーが選択でき、詳細モードでは様々なパラメータをセットできる。
CollorMunki Photo こちらは黒いデザイン
i1 Profiler では動作しない。
カラーモンキーのソフトウエアーでしか動かない。
パフォーマンスは i1 DisplayII 並
広い色域対応
フレア補正
環境光コントロール
自動ディスプレイコントロールと確かに簡易版になっています。
輝度、白色点は選択式、ポップアップメニューからの選択肢だけになります。
コントロールパネルはカラーモンキーそのもの。
パ ントンカラーマネージャーは撮影した色彩がパントンカラーのどれに当たるのかを同定するためのソフトウェアです。登録した写真を解析して必要なパッチを出 力してそれを再現する事も可能。 myPANTONE2と組み合わせて、iPhoneや iPad などのカラーマネージメントも可能になるそうです。
コントラスト比率:メディアプロファイルを読み込んでそのコントラスト比率にディスプレイを補正する物。来月のNECさんの考え方に似ていますね。きっとプリントの効率を上げてくれる物と思います。
CollorMunki Photo の設定画面
質疑応答も活発でした。その中でもハードエアーの寿命という質問に対して、
今回のセンサーはガラスフィルターを使用しているため急激な変化を起こしにくく、また内部の密閉性を上げているため、ほこりや湿気などの外部の影響を受けにくくなっているというお答えをいただきました。これならもう防湿庫に入れなくても良いかもしれませんね?
第2部■「 恒例!良いもの・こと 探し」参加者全員
よい物、こと探しの司会をする塾長。たぶんこれを一番の楽しみにしてきているのかしら?
第3部 ■「 ライカS2の新製品紹介」セントラルシャッター搭載70mm CS、マクロレンズ120mm CS、ハッセルV、マミヤ、ペンタ6×7などのレンズマウントアダプタ、そして新しいファームウエアなどです。
ご説明、ご担当 ライカカメラジャパン株式会社 大上 富浩様八田様。
たぶんこれだけライカのレンズラインナップがそろっている光景はあまり見ることができないでしょう…。ライカさんでさえ、珍しいとおっしゃっていました。
今 回の目玉が、このマウントアダプターです。ライカさんは高耐久性、そして後補正を不要とするほどの形の収差、色収差、周辺光量落ちを押さえ、しかも解像力 抜群のレンズを提供します。しかし、そのために開発に時間がかかり、その間を埋める物としての商品だという性格も持っているようです。
最初に大上様から全体のご説明があり、その後 八田様から、マウントアダプターのご紹介
撮影モードはA/M
つかるレンズは PENTAX67/マミヤ645/ハッセルブラッド V シリーズです。
レンズの絞り込みマニュアル。
ピント合わせはマニュアルフォーカスのみ
フォーカスエイドは使用可能(前ピン、後ピンの表示は無し)
絞りリングがある物以外は使えません。
制約が多い割に、35mm デジタルカメラのそこそこ良いレンズが買えてしまうお値段です。今回はさすがに電塾で PENTAX67、マミヤ645、ハッセルブラッドと全てのレンズがそろってましたので、レンズを付け替えて楽しむ方々が一杯いらっしゃいました。
DNG ロスレス圧縮をサポートし 書き込み、転送速度が大幅に向上したと言う事です。
カードへの書き込みは圧縮された分だけですが、専用ソフト、 Lightroom からのテザー撮影のスピードは半分近くまで高速化されていました。かなりアルゴリズムを見直したのでしょうね。がんばったんだと思います。
ファームウエアのバージョンが1.0.0.24
連続して10カット撮影。書き込み終了までの時間をエクストリームPro を使用し、他機種と比較したそうです。4000万画素クラスでは最速になってしまいましたね。
ICC プロファイルとして「 LICA_S2_DAYLIGHT_STD_S2」を用意したそうです。これまで Capture One などでは色飽和や人工色のように見える事があったのを押さえ、ディティールの再現性もずっと良くなり、ライカ自身のJPEG、Lightroomの発色と 同じようにコントロールすることが可能になったのだそうです。最も彩度が低い被写体では変化無良そうです(当然ですね)。
最新ライカ情報
テザー撮影専用のUSB2.0の転送速度を上げたスペックの紹介もありました。専用テザーソフトはほとんどのカメラのパラメーターをコントロールできます。このタブで保存先、保存形式、色空間などをセットします。
このタブは露光やホワイトバランスなどを指定できるパートです。表示はライトルームの自動読み込みを使って表示します。わかりやすいですね。
今月の1枚
久しぶりに電塾に参加した井村さん。たばこをやめることはしないけど、“キセル”に持ち替えたそうです。うん「さま」になっています。し…しかし、貫禄付きすぎ…「姉御!その“あご”んとこの傷は、先の出入りんときですかぃ?」