今年も広い会議室をお借りしての電塾でした。
郡司氏は他のセミナーを掛け持ちで忙しそうです。
早川氏から今年の動向を含めた挨拶がありました。
第2部
「サイネージクリエータとマルチディバイス向け動画変換
デジタルクルーズ株式会社 代表取締役社長 押田 賢一 氏
最 初にデジタルサイネージにおける課題をとして「コンテンツを更新したいけど費用が高くてそれができない」「今すぐに更新したいテキスト(値段など)がある けど、それをすぐに実行出来ない」などの理由で高額な投資をしたにもかかわらず、同じコンテンツしか表示されていない…これでは印刷されたポスターと何ら 変わりはありません。
また、せっかくコンテンツを作成してもそれをWEBや携帯電話、iPadやiPod、アンドロイドなど他の端末で活用しにくい(あるいは出来ない)のが現状です。
これらは多くのサービスが配信システムは持っているけども、コンテンツを作成、反映させるシステムは別の会社やプロダクションに依存することが多いためだと解析したようです。
そこで、デジタルサイネージのためのデータ作成支援システム「サイネージクリエーター」は「コンテンツ作成ツール+番組配信&配信先管理ツールの二本立てで構成されています。
デ モは大橋様が行いました。拝見すると、驚くほどかんたんに、マシンに依存しないでコンテンツを作成できます。そしてそれを支援するために大木のテンプレー トも用意されているようです。もちろんデザイン性の高い凝った物を作れる輪kではありませんが、必要十分な内容になっているとかんじました。特に使用され るフォントまで「デジタルアtるサイネージにおける使用権」を獲得していることに驚きました。必要なことです。
テ ンプレートの使用法には3っつの方法が用意され、パワーポイントが得意ならば、パワーポイントベースの、フラッシュが使いやすければ(実際にこれが使いや すそうでした)フラッシュベースのテンプレートが用意され、自分でデザインするのであれば、自由制作のものもあります。それぞれにテキストや表、マークな どのツールどが多く用意され、基本デザインさえ出来上がっていれば一日で自分用のページを作り上げてしまえそうです。
文字入れも非常に簡単に操作ができ、タイムラインの編集も大まかではありますが、直感的に操作できるため、ほとんどこのての技術や知識がなくてもiPhoto感覚で操作可能です。
もう一つの柱が「ディストリビューター」です。
つ まりフラッシュやパワーポイントで作成したコンテンツを配信先に合わせて児ーディックするのがこのシステムだと言えます。このビルドアップする作業は個々 のマシンに頼らず、サーバを介してデジタルクルーズの環境で動画に変換、必要なフォーマット(ワンソースマルチユースですね)にして戻してくれるため、マ シンのスペックに依存しません。また、マシンの開放時間も早くなります。
デジタルサイネージは更新が一番の問題となりますが、それに煩わしさもほとんどありません。動画の配信システムは本社にあり、配信のスケジューリングや番組構成、コンテンツの差し替えなどほとんどの操作をクライアント側からコントロール可能です。
課金システムもよく考えられており、初期費用(約40万円)のほかは配信するディスプレイ1台に付き1万2千円程度だそうです。 仕事をする側が初期費用を持ち、月額はサービス料を乗せて請求するスタイルが多いそうです。
ソ フトの使い勝手がかんたんで、既存の素材が使いやすい。静止画を活用して動画化し、コンテンツさえあれば、すぐにでも動画対応のデジタルサイネージ制作、 配信に乗り出せる。静止画を動画的に扱う方法論も提供されています。お伺いしながら、是非モデルプランを一度作ってみたくなりました。
なお、講演内に「4対3の動画を変換して4対16の画面に表示したらどうなるか?」という質問があり、それに対しては後ほどのお答え、とのことでしたが、早速お返事が届きましたので、こちらに記します。
「動画への変換時、ザイズを指定できます。通常はアスペクトは変えません。 (変換でアスペクト比を変えることも可能ですが、画 像が崩れるためです) SignageCreatorでは、変換された動画は、Posterにて任意の場所に貼り付けます。従って、背景は Posterで指定した背景(例えば写真など)になります。」とのことでした。わざわざありがとうございます。
第3部
カメラマンが撮影する動画と「デジタルフォト講座 BASIC II」の電子書籍化
株式会社Lab 電塾運営委員 鹿野宏
私のメインテーマは貧乏動画…と言うと聞こえが悪いですが…出来るだけお金をかけずに動画を撮影出来る環境を作ること。おまけが電子書籍のサンプル作成話でした。
も ちろん、映画やTVドラマ、コマーシャルを作成するのであれば、それなりのスタッフ、機材が必要なはずです。しかし、動画がリクエストされるのはそのよう な世界だけではありません。企業の社内教育、WEBで配信したい告知、インタビュー動画、そしてあまりお金をかけたくないけど新たに作りたいデジタルサイ ネージ用のコンテンツ。そういった物を作りたいときに100万円、200間年は出せないけれど、20間年だっら制作したい!という要求に応えたいのです。 お金はかけずにでも十分高い品質の物を制作する。それを動画撮影が可能な一眼レフデジタルカメラが実現してくれたのです。
これまで私が制作した動画を中心に、このようなお話しをしました。これまで私は単に「コンテンツを制作する」だけが目的でしたが、第二部の「サイネージクリエータ」のお話しと見事に繋がったようです。カメラマンに取って、まだ切り開けるお仕事が残っているのだと思います。
レポート 鹿野宏
◆電塾定例勉強会2011年3月のお知らせ
■日 時: 2010年3月5日(土)13時30分〜18時30分 受付開始13時00分
■会 費:一般5,000円/会員2,000円/学生・女性・育成会員1,000円
■場 所:有明スポーツセンター6階会議室
江東区有明2-3-5 tel:03(3528)0191
お車でのお越しには有料駐車場(料金上限1,200円/日)があります。
最寄り駅はゆりかもめ「お台場海浜公園駅」下車徒歩8分
有明スポーツセンター地図
http://www.koto-hsc.or.jp/002sisetsu/ariake/ariaketop/02a-map/a-map.html
(江東区施設ホームページ参照)
■お問い合わせ
office@denjuku.gr.jp
tel:03(3864)6307(株式会社Lab内)
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終了後には会場を変えて懇親会を予定しております。お時間のあるかたは夜9時までご予定ください。