10月の電塾は電塾会員が特価で購入できる“TGツール”の最新版ご紹介、高機能現像ソフト DXoのご紹介、そしてついにベールを脱いだ2億画素のデジタルカメラ「ハッセルブラッドH4DII200MS」のご紹介でした。皆様のご参加、ありがとうございました。
第1部
■「 恒例!良いもの・こと 探し」参加者全員
ウ ルトラWi-Fi 結構早いし安い。約1万円の初期投資で月2700円。(2年縛り)声も良さそうですね。ただしカバーするのが今のところ首都圏です。ス タイラスpen では、プリンストンとワコムの使用感デブリンストン90点なら、ワコムは95点というお話しでした。そのほか、この秋の新しいカメラの噂がやっと聞こえだ してきた。
キャノンの噂…世界(歴史)を変える動画のマシン?レットワンの新機種登場はこのタイミングにぶつけている???
ニコンの噂 D3sの後継機と3000万画素オーバー?のD3xの後継機は D4にランクアップ???。何にしても楽しみですね!
第2部
■ 株式会社ソフトウェア・トゥー「 写真編集ソフトウェア DxO FIlmPack 3、その他」
60種類上の銀塩フィルムプロファイルを持つDxO FilmPack 3を中心にご紹介します。
説明、ご担当 株式会社ソフトウェア・トゥー 営業本部プロダクトマネージャー 椎野圭子様
椎野さんは半年ぶりの登場です。
カ メラ内部のゆがみ補正の情報をチップに埋め込むことをお仕事としているのが DxO。それを一般に公開するために作ったのが DxO OputicsPro v6.6 。フィルムを解析してそれを応用したのが DxO FilmPack 、そして今回そのバージョン3が公開されました。
60 種類以上のカラー、モノクロフィルムをデジタルで再現しており、これらのパラメーターは何百というテストパターンを各種のフィルムで撮影、その後有名ラボ やコダックなどの専用ラボに現像を依頼、高解像度のスキャナでデータを取り込みその特性を研究しているのだそうです。
今回の新しいバージョンで編集ツールが追加されました。
ま た、DXO OputicsPro v6.6で好評だったノイズ除去のエンジンが搭載され、「デジタル的なノイズをキャンセルした後にフィルム的なノイズを適用する」という理想的なフローを 構成できるようになったことが最も大きな特徴でしょう。下の欄がフィルムの種類のバリーションです。パラメーターを保存すると、それを使ってバッチ処理が 可能になります。
さらにスタンドアロン版ではバッチモード処理も追加されたようです。
もちろんPhotoshop、Lightroom、Aperture、DXO OputicsPro v6.6のプラグインでも動作します。ただし Photoshopは今年末までは32ビット版なのでちょっと待った方が良さそうです。
全てが動作するエキスパート版とフィルター数に制限がありノイズ低減や編集ツールが省かれたエッセンシャル版が存在します。
※エッセンシャル版は DXO OputicsPro v6.6のプラグインとすることで全ての機能を使用できます。
※RAW データ補正は DXO OputicsPro v6.6のプラグインとして使用する場合のみ有効でそのほかはTIFFあるいはJpeg画像に対する補正となる。
体験版は以下からダウンロード出来ます。
http://www.dxo.com/jp/photo/filmpack/what_is_dxo_filmpack
もう一つは Color Efex Pro 3.0で、NIK Softwear 製のフィルター集 です。
Photoshop、Lightroom などのプラグインで、フィルター数が55コに増えました。内部エンジンの性能が上がり以前と同じフィルターでもその効果がさらに優れるようになったそうです。
効果の適用前後を比較出来ます。
ダイナミック スキン ソフナー(美肌フィルタ)は定評がある美肌ソフトだそうです。
以前モノクロで好評だった画像フレームがカラー写真でも使えるようになったのは嬉しいニュースです。
フィルタープリセットの選択が確認しやすくなり、さらにフィルターを20コまで同時に重ねて追加することも可能になってきました。さらに、それらをレシピとして重ねがけの記録を保存できるようになりました。こちらは64ビットで動作します。
第3部
■ 「ICCプロファイルの解析機能」「色域の解析機能」「画像の比較機能」「プリントの解析機能」などの機能を持つ、今後のビジネスには必須アイテム “TGツール”の最新版ご紹介」
ご説明、担当 電塾運営委員 郡司 秀明、庄司さん
MDツール改め 「JAGAT TG色管理ツール」のご紹介です。
郡司氏曰く レタッチャーという職業が成り立ち、カメラマンは素材提供者になっている…。
かつては一枚の写真の予算が200万円だとすると、カメラマンの取り分は半分だったが、今は1/3の150万円レタッチャーが取って行ってる。そうなると AD として生きる道しかないだろう。といいます。
カ ラマネの「こころ」は標準印刷を上手に扱うことでインクを盛ることではない。手を抜くということは標準で行くと言う事だとも。アメリカやヨーロッパはすで に数種類の紙しか用意しなくなってしまったが、日本には未だに多くの種類の、それもマット系の用紙が多く存在する。それらにJapan Color 2001 Coatedなどは当てはまらないため、専用プロファイルを用意する必要がある。標準印刷の元で専用プロファイルを運用するための方法論、手助けのツール がTGツールだといいます。
「JAGAT TG色管理ツール」の機能は以下の4つです。
1.ICCプロファイル解析
2.画像の色域解析
3.印刷色管理
4.画像比較(画像データのミクロ解析)
の四種類の機能を持っており、RGBワークフローには必須のツールです。
1.ICCプロファイル解析
「デジカメ時代のCMYK色再現」には品質の良いICCプロファイルを適切に使うことがキーポイントであり、トーンの滑らかさが何よりも重要になってくる。そんなプロファイルの品質や変換結果が一目瞭然でチェックできるのが一番目の機能です。
2.画像の色域解析
モ ニターだけでは判別できないRGBの色分布をビジュアルにチェックできる色域解析の機能です。広色域印刷や色調のうるさい仕事をされてい る方には必須の機能です。RGB画像はモニターでチェックしているだけでは本当に色の階調が出ているかどうかチェックするのは難しいので、数値もしくはグ ラフ化するのが最良の方法なのです。ターゲットによって再現できる色域の差を視覚化でき、 マンセルの12色相チャートを取ると一目瞭然だそうです。
3.印刷色管理
三 番目は印刷やプリンターの管理ツールで原稿との色差チェックやバラツキを色相などでチェックできるようになっています。このようにCMYKだけの時代は 網%だけ追っていれば良かったのですが、RGB時代になるとそれをグラフ化し、マクロ的にチェックすることが必要になってくるのです。同時に変換機能 チェックと印刷結果のシュミレーションも可能です。
4.画像比較(画像データのミクロ解析)
四 番目の機能は画像の比較がビジュアルに行えるもので、ソースとターゲットをレタッチ前、レタッチ後とした場合に色度図上でどうシフトするか?をビジュアル でチェックできるというものです。印刷条件が変わらなくともプロファイルの能力だけではやりきれない部分を直すことを事前にチェックですること、ディテー ルが残るかどうか、印刷物がちゃんと刷られたかどうかを確認することもできるそうです。
1pixelのラインを解析してシャープネスやグラデーションを確認することも可能です。
この強力なツールは非会員3万円 会員には1万円 3台までのライセンスが与えられるそうです。
JAGT TG 研究会
http://www.jagat.jp/content/view/2418/424/
第4部
■ 「ハッセルブラッドH4DII50MS の6ショット」は実用に耐えられるか?。
6ショットによる撮影で得られる2億画素出力の安定度、その品質を検証します。
説明、担当 電塾運営委員 鹿野 宏
今月の一枚
半分くらいの方々が、懇親会に参加してくださいました。ありがとうございます。
ネプチューンさんはホントに美味しいですね!
レポート 鹿野宏
10月の電塾は場所が変わります。恵比寿駅、スタジオエビスにて行われます。
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■日 時: 2011年11月5日(土)13時30分〜18時45分 受付開始13時より
■会 費:一般5,000円/会員2,000円/学生・女性・育成会員1,000円
■場 所:株式会社スタジオエビス 2St
東京都渋谷区恵比寿1-9-2 TEL 03-3444-5522
恵比寿駅から徒歩2分
スタジオエビス地図
http://www.ebis.co.jp/access/
駐車場はありませんので、電車で来られるか、周囲のコインパーキングをご利用ください。
■お問い合わせ
office@denjuku.gr.jp
tel:03(3864)6307(株式会社Lab内)
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終了後には会場を変えて懇親会を予定しております。
お時間のあるかたは夜9時までご予定ください。