今月の電塾はAdobe Systemsさんの協力の下、入場料無料Photoshopが誕生して20年の成人式?というおめでたいイベントの中で行われました。いつものメンバーだけでなく、初めてお会いする方々が半分くらいいらっしゃったのも、なんだか嬉しいことです。
電 塾らしく、5人のフォトショッパーがそれぞれの特長を生かして1時間ずつ解説するという贅沢?なもの。皆さん全く打ち合わせなしなのに、それぞれがもっと も得意とするテーマを探し出し、ほとんどかぶらないのが自分で参加しながら「凄いなあ」と思ってしまいました。よい「物、こと探し」今回はなしで、すべて の時間がPhotoshopに当てられます。
会場は80人はいるか以上はやっと空席を見つけられる程度で、結構ぎゅうぎゅう感があります。
ステイション5!
開始30分前から受け付け
iPadを持っている人がいっぱい…
会場について説明するA社のTさん。
開始の挨拶をする早川廣行氏
今日のセミナーはユーストリームで配信されていることもあり、皆 さん気を遣うかと思いましたが、…それも最初のことだけで、全くいつもの電塾の風景でした。ただ、普段お会いしない方々が結構いらっしゃっていました。 トップバッターは永嶋さん。午後は阿部さん、湯浅さん、そして鹿野。最後を早川塾長が締めくくり、5時間という長丁場のセミナーは無事完了いたしました。
第一部 永嶋サトシのAdobe Photoshop CS5 Extended…チップス編
永嶋氏はもちろん彼がもっとも得意とするPhotoshopの新機能を紹介されました。
デモとしての新機能よりも、現実に「使える」方法論としてのチップスの紹介でした。
実際は10個のチップスを用意してきたらしい野ですが50分では語りきれず、6個のチップスの紹介になりました。
単に「ほお〜」というデモではなく、実際の仕事ではどう使うか、上手に使うためにはどうするか、という観点からのデモという点が印象深く残りました。
裏方の人たち
第二部 阿部充夫のAdobe Photoshop CS5 Extended…Photoshopの基礎とプリント環境編
阿部氏は電塾の技術部の部長さんです。
Photoshopを思い切り使うために必要なセッティング、電源周りなどの基本を中心に展開します。
これもPhotoshopを使うに当たっての最大の注意事項、三つのハードディスクです。
[切抜きツール]時のガイド、角度測定機能についても言及されていました。
最後にはプリント環境の問題、特にプリンタダイアログから消えた「カラーマネージメントなし」をどう再現するか、また、プリンタ側のダイアログがPhotoshopのダイアログの中に含まれたことなどの注意事項をお話ししました。
第三部 湯浅立志のAdobe Photoshop CS5 Extended…インターフェイスとAdobe Photoshop Lightroom 3 β
第四部 鹿野宏のAdobe Photoshop CS5 Extended…Photoshopの環境設定
毎 度のお話ですが…Photoshopはバージョンが変わるたびに環境設定も更新されます。私の場合は今回のバージョンと言うよりもすべての環境設定に言及 しました。もちろん新しく追加された環境設定は重点的に検証しました。必要なメモリ量、仮想記憶量、その設定方法などが中心です。
一番地味なお話でしたが、Photoshopを使いこなすためには避けて通れないお話だと思っています。その意味で「変更されていなかった」環境設定にも言及しました。
環境設定のキャッシュってこんな相関関係を持っているって知ってました?実は私も今回の検証で初めて知りました。
湯浅さんに撮っていただいた写真です。かなりのスローシャッター
第五部 早川廣行のAdobe Photoshop CS5 で高精細画像処理
早川廣行氏はつい最近発売されたばかりのiPad上でKeynoteを使用したデモでした。早速使いこなしています。
ウィンドウズ版のPhotoshopとマック版のPhotoshopの画像処理能力の比較です。
早川廣行氏の場合は巨大なパノラマ画像を扱うことが多いので、重要な問題でしょう。
特にレイヤー合成における能力差、スピード、正確さに関し手検証されていました。実はマック版のCS5は思ったよりも早くない。しかしその仕事の正確さではウィンドウズ版よりも遙かに進化しているという、どこにも記載されていない現実を検証されていました。さすがです。