「2010年5月定例勉強会」レポート 有明スポーツセンター
 
 

5月の電塾はいつものことですが、連休のど真ん中です。当初は20名くらいでやはり少ないな、と思ったのですが、良いもの探しが終わった頃には30人以上にふくれあがっていました。毎度のご参加、本当にありがとうございます。久しぶりに「良いこと探し」が堪能でき、ライカS2も思う存分に触れたようです。

 
 

1部 ■恒例「良いもの・こと探し」

 
 

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個人的なことが多いので、あまり取り上げませんが、今回は参加者が少ないと言うことで皆さん思い切り時間を使ってお話しされていました。私にとってはこの時間はお互いが今何を考え、どんな問題に立ち向かおうかとしていることを伺えるとても重要な時間です。良いこと巡り会うが出来るのは幸せなことです。皆さんのお話をお伺いしながら、良くないことを探り当てることが出来れば、良いものに向かえるデータが揃ったとも考えられるな、なんて考えてしまいました。私も先月はとても良いことがあり、それをお話しできたことが、一番嬉しいことです。

 
 

2部 ■「最後の巨人?! ライカS2登場」

株式会社ライカジャパン 大上 富浩様

株式会社ライカジャパン 矢田 泉様

株式会社ライトアップ  渡辺 正彦様


 

 
 


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Adobe Photoshop Lightroom を現像ソフトウェアに採用した大型イメージセンサ搭載の一体型デジタルカメラライカS2は、正面から見るとNikon D3CANON EOS 1D Mark IIIなどよりも小さいのにびっくりしました。


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当然フランジバックは長いので前後の幅はそこそこあるのですが、やはりコンパクトです。


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背面ボタンが4つしかないのはフェーズワンを思わせますが、操作感は異なるようです。先月電塾に登場したペンタックス645Dと、どうしても比較してしまいますが、異なるコンセプトで作られたカメラのように思えます。まず、一番大きく感じる部分は資産を活用しない。全て、このデジタルカメラのために新たに設計するから、出来上がりがコンパクトになれる。ベストフィットのレンズだけを選択できる…光学系を含めて新しい酒には新しい器を…という考えも正解のような気がします。これに対して前回のPENTAXさんはまさしく645の資産を継承して驚くほど安く作り上げたというのがメリットです。どちらが良いのか、ではなく、選択したスタンスの差だと感じます。(最もライカとしては中判、大判のカメラはそんなに作っていたわけではありませんので…活用する資産も少ないのでしょう。まあ、これはメーカースタンスということなので、私が正解、不正解を判断するものではないでしょう。)コンセプトが異なりながら、どちらも防滴防塵加工が施されているのは、やはり屋外での使用を前提としているからでしょう。


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大上様、お久しぶりです!。お元気そうで何よりです。


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フェーズ社、ハッセルブラッド社に比較してこんないいんだよ、という当然自社で作成したグラフでした。レンズシャッターとオートフォーカスだけがちょっとへこんでいますが、それ以外は大差を付けて圧勝です。


採用しているイメージセンサはコダック製でKodak DCS ProBackの頃とは比べものにならないくらい諧調性、シャドウ特性が改善されているそうです。イメージセンサはPENTAXさんと同じですね。(切り出しのサイズが異なります…)

イメージセンサのフォーマットは32。これもペンタックスさんとは違いますね。ピクセルピッチは同様ですが長辺が一寸長く、短辺が短くなっています。これは、あくまで「32」というライカフォーマットライカさんのアイデンティティかしらを踏襲するという強い意志の表れでしょう。つまり機動力と大画素の両方を兼ね備えた大きな35mmカメラなのです。


ローパスフィルターはPENTAX同様に搭載しません。その代わりデジタル信号による検知、除去を行っているようです。(ペンタックスさんはこれはやっていないようです。レンズ特性の違いでこのような選択をしたのかしら?? 確かに昔からペンタックスのレンズは柔らかいわ


シャッターダイアルのデザインがとてもレトロです。このあたりはこだわりでしょう。バッテリーはフル充電で1000カット以上を撮影出来るそうです。ここはペンタックスさんと同じですね。イメージセンサが大きいため、無駄な電力消費が少ないのでしょう。でもそれをたてに?外部電源が用意されていないのは一寸疑問です。スタジオで使用するならオンライン撮影は最初から搭載していますなのにAC電源がないのは一寸不思議ですがまだ遅いようです。LM3がでて、カメラ側のファームアップが完了すればかなり高速に使用出来るとおっしゃっていました。


シャッターはフォーカルプレーンとレンズシャッターの両刀使いです。メインスイッチで切り替えて使用するようです。個人的にはレンズシャッターが使用出来るのは、ありがたいことなのですが、やや煩雑さも感じます。

オートフォーカスとマニュアルフォーカス切り替えは背面のボタン一個です。これは使いやすそうですが、逆にオートフォーカスはあくまでアシストで、厳密には手動をつかえ、という事のようです。その代わりと言っては違うかもしれませんが、ファインダーはとても見やすい、クリアーな物でした。合焦感覚もよく分かります。でも、あたしは目で合焦させる自信がないです


気になったのはRAW現像ソフトウェアはAdobe Photoshop LightroomだとしてJPEGのカメラ内の生成のアルゴリズムはどうなってんだろうってことでした。Adobe Photoshop Lightroom が 入っているわけではなさそうです。私もまだ実写しているわけではないので判断が付きませんが異なるエンジンのようです。ただ、現像ソフトウェアの開発をや めて、それを既成の物にゆだね、資産の全てをハードに向ける。これはここまでイメージセンサが進化したから、やっと出来る事だと思うのです。以前は専用ソ フトが「必要」でした。これからは汎用現像ソフトがまるで「現像所を選択」するように自由に使える時代が来るのではないでしょうか? 特に大型センサにおいては私の勝手な憶測ですが


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レンズ設計には抜群の実力と実績を持っていても、デジタル画像処理、オートフォーカスに関してはこれからの進化を待つ、といったところでしょうか? 3000万 画素を超えたイメージセンサの能力を十分に発揮できるレンズが殆ど無いのは誰もが知っている事実です。レンズの解像能力が追いつかないのですね。また、中 心部は良くても、周辺部ががたがた、という問題も多く発生しています。でもライカは異なるようです。周辺光量の補正やゆがみ、色収差などは「殆ど無い」 し、「補正の必要がないレンズを提供しているのだ」と言い切ります。しかも、このイメージセンサの能力を最大限発揮できる解像能力ももちろん周辺まで持っ ているといいます。凄い自信ですね。さすがに「高価な専用システム」だと思いました。


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と にかく精細な表現、レンズの解像能力を欲しければライカ。使いやすさとお手頃感を重視すればペンタックスという切り分けが成り立つな、と感じました。私は まだどちらのカメラも実写テストしていないので、感想しか書けませんが、出来れば二台平行してテストして見たいものです。皆さんなかなかカメラを手放しま せんん。


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最後は質問の嵐になり、技術の矢田様とともに掛け合い漫才のような質疑応答を行ってくれました。株式会社有限会社 ライトアップの渡辺さんも同席。mt fotoの白、黒、グレイの3本セットをお土産に持ってきてくださいました。皆さんに感謝!


 

 
 

6月の電塾のおしらせ

 
 


65日・土曜日の6月電塾定期強会はAdobeとジョイントにて、CS5の発売・Adobe Photoshop 生誕20周年を記念・祝して原宿の表参道ヒルズ裏に特設されました「Adobe Station5 in 表参道」ギャラリーにての開催となります。

今回は参加費は無料ですが、席数に限りがあり、会場が狭いため事前予約制とさせて頂きます。Adobe様のサイト

http://station5.jp/

にて10日より40名分を事前予約制で募集いたします。

?なおご参加できない方、遠方の方のために当日のセミナー全てを同時進行にて「ユーストリーム」中継を行いますのでご利用ください。

電塾 in Station 5 (電塾定期勉強会20106

日時・平成2265日 午前1130分スタート

会費・無料

Adobe Photoshop CS5 発売直後、電塾選りすぐりのPhotoshopper 5 (早川、永嶋、阿部、鹿野、湯浅)がそれぞれの観点より1時間ずつ Photoshop CS5試用結果を報告いたします。

午前11時受付開始(事前予約が無い方の入場できません)?1130よりセミナーを開始、途中昼食事間をはさみ5名の方が各1時間を受け持ちます。

所在地などは下記 Adobe Station5のサイトにてご確認ください。?(http://station5.jp/)

 

 
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