当初は α55に普通に付けて遊んでいました。ただ、ファインダーもマイクもホットシューに取り付けるタイプなので VCT-55LH という L 字のアダプターを使用してマイクを取り付けてみました。結構大がかりに見えますが見た目よりコンパクトで実用的でした。さすがはソニーでバッテリーが共用です。当然Lタイプの物も装着できます。裏にモノラルスピーカーが搭載され、操作系は押し込んで選択するコントロールダイアルのみのシンプルさです。
後ろから見るとこんな感じ。出力端子は音声のみで、入力端子もHDMIのみです。
液晶パネルは800×480で115万ドット。画面が大きいおかげで、ちょっと離れても、ピントが見えます!「ピクセル等倍拡大」機能もあり100%表示も可能ですので、もっとピンが見えます。5型ワイドと画像が大きくのでクライアントと同時にのぞき込むことが可能です。IPS液晶を使用しているのか、かなり横から覗き込んでもきちんと見えるのにちょっと驚きました。
そしてこれはHDMIの出力さえ持っていればほとんどのカメラからの信号を受けることが可能なのです。
次はNEXに装着してもました。この子はホットシューを持たないのでアダプターを使って装着するのですが、付け方を工夫すると良い感じになりました。この時点ではマイクは付けていませんが驚くほどコンパクトで、使いやすい仕様です。
後ろに突き出た部分をグリップとして持つとホールディングが良かった。
友人がプリントアウトのカットをする為にスタジオを訪れましたので、NEX-5+専用マイク+CLM-V55のセットで撮影してみました。スタッフの口から「おお!」と声が上がるくらいコンパクトでしかもバランスの良いムービーカメラが出来上がっていました。専用マイクのコンパクトさは素晴らしいですね!
全てをオートにしてローアングルやハイアングルで撮影し放題。その重量も片手でバランスを撮ったまま、楽にホールドできる物でした。
本体にも拡大や明度調節などの機能が充実でびっくりしていましたが、ピーキング機能もありました。撮影している被写体の中で最もコントラストが高い部分をハイライトしてくれる機能です。
これは良いですね。目視でピンを見にくい時に素敵なヘルプをしてくれそうです。ただ、ピーキングをモニタ側で行うため、もともとコントラストの高い周辺の文字までハイライト表示されテしまうのが残念です。
実はテスト機はもう返却してしまいましたが、もう離せなくなってしまい、翌日に早速購入してしまいました。中野のフジヤカメラで¥34000でした。動画での撮影アシストはもちろん、静止画でもライブビューさえ機能していえば、クライアントと同時にディスプレイを見ながら撮影を進行できるのです。コンピュータ無しで…これって、大きな事です。三脚に付けたカメラ、その上にCLM-V55をくっつけただけで複数の人間がそのディスプレイをみながら撮影を進行出来る事は大きなアドバンテージです。
惜しむらくは…録画中はほとんどのカメラは音声を出力しないので、音声をモニタリングできないことが残念です。せっかく音声アウトプットがあるのだから音声モニタ出力に各社が対応してくれるとありがたい。もう一つ、ディスプレイ表面がグレアタイプなので、映り込みが激しいのが気になりました。
さらに表示の上下反転機能があればカメラの下に(三脚穴を使用して)このディスプレイを取り付けることができるようになると、ホットシューにマイク、下部にCLM-V55を取り付けた機動力抜群のムービーカメラが誕生するのではないかと…。これはファームの追加でできると思うので是非!、ソニーさん改良してください!