2019年 9月7日 定例勉強会レポート
「角形フィルターだけにしか出来ない魅力と脱円形フィルターのすすめ」
ロカユニバーサルデザイン株式会社 伊藤公彦氏
角形フィルターの取り付け方、ラインナップ、フィルター効果、角形フィルターにしか出来ない作品作りのテクニックを余すところなく紹介致します。伊藤氏ご本人が円形フィルター約100枚を保有していたにも関わらず角形フィルターのみ使用するようになったのかも御説明いただきました。
デジタルカメラになり、フィルターの使用頻度はかなり少なくなってきたと感じていましたが、実は私も高濃度NDフィルターは15枚程度、円偏光フィルターもサイズを変えて3枚ほど持っています。最近はかなり明るさの異なる風景をワンカットで…というか動画撮影するためにグラデーションフィルターが欲しくなってきましたが、品質の良いものになかなか巡り会えていなかったのです。ご紹介いただきましたKANIフィルターは夜も夕暮れや夜明けも、そして強い陽の光の中の撮影など多くのシーンで役立ちそうです。
「ソニーのxperia1を動画撮影に使って見た」
電塾有志
スマホです。6月に板垣氏のセミナーでスマホの進化をお伺いして以来、スマホが気になりだしました。どうやら動画とディスプレイに力が入った製品らしいので早速検証して見ました。なんと同社のマスターモニターとほぼ同様の色域、輝度比もかなりあります。まだカメラとの接続は「自由自在」とは行かないまでもHDRで撮影した動画を再生、確認できることは大きなメリットです。参加者の中から「電話やスマホの機能はいらんから、このディスプレイだけ売ってくれ?」という声もありました。今後αシリーズとの連携が期待されます。
さらに興味を引いたのは本機に搭載されている動画アプリケーションにシネスコサイズの動画を撮影できる専用アプリCinema Proがあるとこでした。ソニーのCineAltaカメラ「VENICE」VENICE開発チーム監修で制作され、ほぼ同じインターフェイスでシネマスコープ撮影できるシステムを搭載しているのです。その内容は10bit、HEVC、HLGガンマ固定、色空間はBT.2020という本格的なものです。標準のVENICE CSカメラプロファイルはかなり地味であとで好みの色調に調整してね、という筆者が大好きな発色。搭載されたレンズは16mm/f2.4 26mm/f1.6 52mm/f2.4 の3本。ズーム機能は採用されず、広角、標準、望遠を切り替えて使用するスタイル。これは他のパラメータも同様で「なんでもできる」お節介さは微塵もないプロ仕様でした。
「SIGMA Art 14mmF1.8 DG HSM/ パナソニックLEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH」を使って見た。
電塾塾長 鹿野 宏
星と風景を撮影するためにだけ作られた14mmF1.8.このマニアックなレンズを二週間お借りして見ました。
かなり高感度にしましたし、1fpsではありますが動画で銀河を撮影できたことに驚きです!それでもかなりノイズが乗っていましたので、8秒露光のタイムラプスも撮影しました。こちらは見事に全天に合焦し、かなり周辺にやっと少しだけ点像が流れるという見事なレンズでした。
パナソニックLEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPHは、マイクロフォーサーズのため35mm間算で20ミリという超広角域から標準域までのかなり嬉しいズームレンズはF値が1.7という驚きの明るさを実現しています。
銀河を撮影して14mmと比較すると流石に画角は狭く感じますが、ふだん使いではとても使いやすい焦点距離です。ボディはGH5S、この高感度とセットで使用すると最強です。できれば25-150mmの四倍ズームをF2.8でセットで欲しい!どうか作ってくださいな!
何よりも満月とはいえ、月明かりの中でこれだけの撮影ができるのですから驚きです。
F1.7 2秒 ISO1600 10mm相当 GH5S