2015年 7月 初夏の新製品レポート
7月は長丁場の電塾にご参加下さいまして大変ありがとうございました。
おかげさまで多くのカメラ、ソフトウエアが紹介されました。そのレポートをお送りいたします。
午前の部 CreativeCloud2015
Adobe PhotoshopCC 2015/Adobe Stock
アドビシステムズ 栃谷 宗央様
メジャーアップグレードしたCreativeCloudですが、今回はPhotoshop CCとAdobe Stockに二点に絞ってお話し頂きました。
まずはPhotoshop CC。およそ以下の点が進化したそうです。
●霞の除去、追加
●コンテンツに応じた[移動ツール]の拡張
●ぼかしギャラリーにノイズの追化
●ハイダイナミックレンジをまとめるHDR,とパノラマ
●アートボード
●文字の代替
この中で霞の除去と追加はLightroomにも搭載されていました。そこで、早速Lightroom CCを使用して、私の母の写真を使って試してみます。
雨の中、会いに行ったのでレンズがすっかり曇ってしまい、見事に「霞」がかかった写真になってしまいました。
これをLightroom CCのコントラストと明瞭度、ハイライトやシャドウなどを駆使して霞を除去してみました。
霞の除去と露出だけのコントロールでここまでできます。見事ですね。
コンテンツに応じた[移動ツール]の拡張はコピーした部分を拡大、縮小、回転が可能になりました。後は[自由変形]が加われば見事です。
その他デザイナーさんが喜びそうな「アートボード」の観念。
文字の代替もPhotoshop CC上で可能になりました。特にアートボードは複数種類の仕上がりサイズを同一ボード上に並べて確認し、同一パーツを使用していれば一箇所直せば全て間違いなく全てを修正できるという物です。それこそ「Photoshop CCがあればある程度のデザインまでできてしまう」ようになったのです。
もう一つはAdobe Stock。これはちょっと面白く感じました。以前にも似たようなサービスをブリッジ経由で行っていましたが、今回は「フォトリア」をアドビが買収して、そのシステムを運用しているようです。(なおかつ、フォトリア自体もこれまで同様に運営を続けています)現時点では写真とベクター画像、イラストなどですが近い将来動画も取り扱う模様です。Adobe Creative Cloud の主要アプリケーションからシームレスに接続し、必要な画像を取り込める…確かに便利だと思います。
逆にカメラマン側からは「世界に向けて日本の風景を売ることが可能」なシステムだとも言えます。このプロジェクト、うまく繋がると良いですね!
午後の部「新製品情報」第1部
電塾本部運営委員 山田久美夫
◎SIGMA dp0 Quattro(2015.7.10発売)
•新開発 「Foveon X3 SENSOR Quattro」 を搭載の4機種目。
•dp1 Quattro/wide(35mm換算28mm)、dp2 Quattro/standard(35mm換算45mm)、dp3 Quattro/mid-tele(35mm換算75mm)に継ぎ、14mm(35mm換算21mm)超広角レンズ搭載で登場。歪曲収差は1%以下(無限遠撮影時)。
•このシリーズにはEVF機能が無いため、新たに3.0型背面液晶を見るための巨大なルーペを開発。LCDビューファインダー:LVF-01
•一般的には非常に扱い難くマニアックなカメラではあるが、この特徴や性能をいかに使いこなすかが未知数の楽しみになるカメラだ。
実写サンプル:http://www.sigma-photo.co.jp/sgv/dp0_quattro/gallery.html
◎SONY α7RⅡ (2015.8.7発売)
•フルサイズ機で初の裏面照射型、42,2メガCMOSセンサー搭載。ローパスレス。
•裏面照射型の採用で大幅な高感度化を実現。感度拡張時、ISO102,400までの撮影が可能。通常感度ISO100~25,600。
•センサーシフト式5軸手ブレ補正機能を搭載。
①Pitch ②Yaw ③X軸 ④Y軸 ⑤Roll
最高4,5段分の補正効果。動画撮影時でも有効なため、より高精細な4K動画が撮影できる。
•オートフォーカスの高速化。399点の像面位相差方式測距点で、ピント合わせが難しい被写体でも瞬時に捉えて離さないAFを実現。
•「ZEISS T*コーティング」採用のXGA OLED(有機EL)ファインダー「Tru-Finder」を搭載。
従来以上に、微細なピント合わせ、撮影画像の確認、ボケの忠実な再現などをより協力にサポート。
•全画素読み出しによる高解像4K動画撮影が可能。
フルサイズとスーパー35mmサイズでの動画撮影が可能。記録はXAVC Sを採用。
「残価設定クレジット」を設定
2年後に35%の価格で引き取ることとし、残りの金額を24ヶ月内で分割して支払うというもの。
http://www.sony.jp/ichigan/store/special/ilce-7rm2/index.html
◎次世代RXシリーズ2機種「RX100 Ⅳ」(2015.7.31発売)、「RX10 Ⅱ」(2015.8.7発売)
共通の特長
•世界初メモリー一体1,0型積層型CMOSイメージセンサーを搭載、最大40倍のスーパースローモーション機能を搭載。
•新開発イメージセンサーの高速処理性能により、最高1/32000秒のアンチディストーションシャッターや従来撮影することができなかった絞り開放による高輝度域撮影、サイバーショット初の4K動画撮影なども実現。
◎SONY Eマウント α レンズ Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA「SEL35F14Z」(2015.6.26発売)
•クラス最高レベルの解放F1.4を実現。解放から周辺まで圧倒的な解像力を実現。
•絞りリングを装備。動画撮影などを配慮し、絞りリングのクリックをON/OFFできる機能を搭載。
•220,000円
◎Canon 「PowerShot G3 X」(2015.6.25発売)
•24~600mm相当(35mm換算)の8,8~220mmF2,8~5,6 光学25倍ズームを搭載。
•1.0型裏面照射型2,020万画素CMOSセンサーを採用。
•画像処理エンジンDIGIC6を搭載。最高感度ISO12,800。14bit RAW記録可能。
•実売価格115,000円前後。
◎Canon 「EOS 5Ds」、「EOS 5DsR」(2015.6.18発売)
•フルサイズ5,060万画素CMOSセンサーを搭載。
•「EOS 5Ds」はローパス付き、「EOS 5DsR」はローパス効果を消している。
•常用感度ISO100~6,400。拡張設定ISO12,800。
•超高画素を生かした「クロップ撮影」機能を搭載。
•実売価格は「EOS D5s」468,000円、「EOS 5DsR]498,000円。
◎「Leica Q」(2015.6末 発売予定)
•35mmフルサイズ2,400万画素CMOSセンサー搭載。レンズは「ライカ ズミルックス f1,7/28mm ASPH.」の単焦点。
•JPEG記録で35mm,50mmの画角でも記録できる。
report/柳川 勤
午後の部「新製品情報」第2部
オリンパス(株) 本田氏
◎OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO(35mm換算14-28mm相当)
•小型軽量、防塵防滴の大口径超広角ズーム
5軸手振れ補正内蔵のボディとの組合せで、手持ちによる広角夜景が容易。
•開放から抜群の解像力を実現する光学性能
星景写真をターゲットに設計されており、「星が星に写る」「点が点に写る」。
強い光源に対してゴーストが出難い。
「ハイレゾショット」との組合せで、レンズ性能が十分に発揮できる。
•レンズ先端 7,5cmまで寄れるプロシリーズ共通の近接撮影能力
最短撮影距離 20cm。
◎M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm Fisheye PRO (35mm換算16mm相当)
•「PRO]レンズ初の単焦点レンズ。
•世界初の防塵防滴。
•世界初の「F1.8」のフィッシュアイレンズ。
•「点が点に写る」光学性能。
•レンズ先端 2,5cmまで寄れるマクロ撮影。開放ならフィッシュアイでもボケの表現ができる。
•専用アクセサリー
◎ZUIKO LENS SYSTEM ラインナップ
レポート:柳川 勤
午後の部「新製品情報」第3部
リコーイメージング(株)川内様
◎「GR Ⅱ」
•「GR」シリーズの変わらないコンセプト
◦高画質と携帯生の両立 ⇒ 一眼レフ以上に高画質でポケットに入るカメラ
⇒ プロが作品撮りにに使えるカメラ
◦一生に一度しかないシーンを逃がさない
⇒ 全てにおいて速く、精度も高いカメラ
◦創作性、オリジナルティを写真に表現できる道具
⇒ マニュアル、カスタマイズ性に優れたカメラ
⇨「GR Ⅱ」は?
◦GR最高画質をさらに高める
◦ボディサイズは維持する
◦スピーディーな操作性、マニュアル、カスタマイズ性を大きく進化させる
•「GR」シリーズ初のWi-FiとNFC機能を搭載
カメラサイズと新機能の両立を達成。
グリップ内部にNFCアンテナを組込みながらも、GR伝統のグリップ性を継承。
•「GR Ⅱ」専用に開発したブラウザーアプリケーション”GR Remote”
画像の閲覧・転送機能、ライブビュー画像を確認しながらのリモート撮影、絞りやシャッター速
度、ISO感度などの基本設定に加えて、カメラ本体のメニュー画面をスマートフォン上でも表示
して詳細な設定を変更することが可能。さらに、各種設定を一度にまとめて変更することが可能
な機能も備えるなど、「GR」シリーズらしい優れた操作性、カスタマイズ性をアプリケーショ
ン上でも実現。
•「GR Ⅱ」の進化
•”GRレンズ 18.3mm F2.8”の優れた描写性能
①小型化と高性能化を両立した28mm相当画角(35ミリ判換算)の"GRレンズ"を搭載。2枚の高精度
非球面レンズと、高屈折率低分散ガラスを採用し、 ディストーションや色収差の発生を抑制し
ながら、画像の周辺部までシャープな解像力と優れたコントラストを実現。F2.8開放から安心し
て使える、キレの良い描写に加えて、逆光耐性に優れ、単焦点レンズの醍醐味を堪能でる。
②9枚羽根の虹彩絞りを採用で、開放付近では自然なボケ味による立体感のある描写が得られ、絞
り込めば美しい光芒を写し込むことも可能。
③マニュアルもAUTO制御も可能な"NDフィルター"の搭載で、晴天の屋外においても開放絞りの使
用が可能。
•大型イメージセンサーと"GR ENGINE V"、AWBと高感度ノイズを改善
①デジタル一眼レフと同等の大きな撮像面積を持つ、APS-Cサイズ相当の大型CMOSイメージセ
ンサーを採用し、有効約1620万画素の高精細画像を実現。
②画像処理エンジン"GR ENGINE V"との組み合わせにより、最高ISO感度25600の高感度性能実
現。また、AWBのアルゴリズムを一新し、特に蛍光灯などの人工光源下に おけるホワイトバラ
ンス精度向上や屋内外での緑被りを低減。さらに、高感度画像処理の再設計によりノイズを低減
し、高感度画質の向上と、解像 感と階調再現の描写に優れた、立体感とボケ味の味わえる画像
が得られる。
③"GRレンズ"と相性の良い最適なイメージセンサーを採用、さらに、解像感を重視したローパス
ィルターレスとすることで、優れたレンズ特性をありのまま表現し、周辺部まで高画質でクリア
な描写を可能。
•エフェクトモードを新たに6種類追加
カメラ内で画像にさまざまな加工処理を施し、多彩な画像表現が楽しめるエフェクトモードにパラ
メーターを自分好みに変更して撮影できる"明瞭コント ロール"や "光沢コントロール"など新たに6
種類を追加し、全17種類をカメラ側面のボタンからダイレクトに設定することが可能。
<6種類の新画像エフェクト>
・明瞭コントロール:被写体の凹凸感や質感を調整して撮影します。[調色][明瞭度][彩度]
[周辺減光]の設定を変更可能です。
・光沢コントロール:被写体の光沢感を調整して撮影します。[光沢度][彩度][コントラス
ト][シャープネス][周辺減光]の設定を変更可能です。
・鮮やか:メリハリのある画像を撮影します。[彩度][コントラスト][シャープネス][周辺
減光]の設定を変更可能です。
・人物:人物の肌色に最適な色合いで撮影します。[彩度][コントラスト][シャープネス]
[周辺減光]の設定を変更可能です。フォーカスモードは"顔検出AF"になります。
・雅(MIYABI):古風で鮮やかな色合いで撮影します。[彩度][コントラスト][シャープネ
ス][周辺減光]の設定を変更可能です。
・HDR調:細かなコントラストを強調して絵画的な印象に仕上げます。[調色][彩度][周辺
減光]の設定を変更可能です。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/gr-2/
◎PENTAX K-3 Ⅱ
•「リアル・レゾリューション・システム」
本体内手ブレ補正機構”Shake Reduction(SR機構)”を応用し、センサーサイズを超越した解像感が得られる。
イメージセンサーユニットを1画素ずつずらしながら4回撮影した画像を1枚の画像に合成する。
1画素あたり1つの色情報しか取得できない従来のベイヤー方式に対し、画素ごとにRGB各色の情報取得を可能とするこ
とで、細部までのディティールや色再現に優れ、極めて解像感が高い超高精細画像が得られる新機能。
通常撮影に比べて高感度ノイズを大幅に低減する効果も得られる。撮影した画像は、付属のユーティリティソフトやカメ
ラ内RAW現像機能を使用して合成することも可能。
SR機構の利点を生かし、”自動水平補正”や”構図微調整”、内蔵GPSとの組合せで簡易天体撮影ができる”アストロてレーサ
ー”などの機能がある。
•「ローパスセレクター」
露光中にイメージセンサーユニットをサブピクセル単位で微小駆動させることで、光学ローパスフィルターと同様のモアレ
軽減効果が得られる機能。
効果が固定される光学式に対し、効果のON/OFFや強弱の選択ができる独自の技術で、被写体や撮影条件に合わせた最適
な撮影設定が容易に行える。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-3-2/
レポート / 柳川 勤
午後の部「新製品情報」第4部
パナソニック(株)イメージンングネットワーク事業部 井上様
◎LUMIX DMC-G7(6/25発売)
•秒間30コマ連写で高精細な写真を撮影する「4K PHOTO」をさらに使いやすくした
「4K PHOTO」は連続した秒間30コマで連写する撮影方法で、子供の懸命な表情や一瞬の躍動感、
動き回るペットの予測できない仕草、野球・サッカーなどのスポーツの一瞬の動きなど、これまで
撮影が難しかったシャッターチャンスを高精細な写真で残すことができる。
•「4K PHOTO」は連続した秒間30コマで連写する撮影方法で、子供の懸命な表情や一瞬の躍動
感、動き回るペットの予測できない仕草、野球・サッカーなどのスポーツの一瞬の動きなど、これ
まで撮影が難しかったシャッターチャンスを高精細な写真で残すことができる。
•素早く被写体を捉える「空間認識AF」
応答速度に優れた約236万ドットOLEDファインダー
•その他の主な特長
●高精細4K30p動画、なめらかなFHD60p動画を撮影可能
●連写継続枚数がアップするSDXC/SDHC UHS-Ⅱ(Ultra High Speed Ⅱ)対応
●被写体の動きを予測する機能を加え、追従性能が従来機G6比で約200%に向上した「追尾AF」
●月明かり、ろうそく下でも合焦できる「ローライトAF」
●微小な光源を検出し、夜空の星までピントを合わせる「星空AF」
●パスワード入力を省略し、さらに接続・設定が簡単になった「Wi-Fi®」対応
●より広い範囲を撮影できる「パノラマ(ワイド)」
●P/A/S/Mやパノラマなど、どの撮影モードからもフィルター効果をかけられる「フィルター設
定(22種類)」
●AFS 8コマ/秒、AFC 6コマ/秒のフル画素連写(16M時)
●動画撮影をアシストする充実の機能(シネライクガンマ、ゼブラパターン、センターマーカー)
●従来機G6比輝度レベル50%以上アップにより、屋外での視認性が向上した高精細104万ドット
モニター
•G7基本スペック
グリーン部:GH4と同等
イエロー部:GH4より優れている
ピンク部 :GH4より劣っている
•DMC-G7 Kit
◎LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
◎LUMIX 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.
◎「タフパッド4K」
パナソニック(株)ITプロダクツ事業部 宮崎様
•新しい「タフパッド 4K」の活用提案
•HDMI2.0入力端子を搭載。4Kモニターとして使える。
•本体から4K映像出力が可能。(録画は未対応)
•カラースペースはsRGB。
•価格は約37万円。(カメラマン的にはかなり高価!)
http://panasonic.biz/pc/tough/#box2
レポート / 柳川 勤
午後の部「新製品情報」第5部
富士フィルム(株)光学電子映像事業部 営業部
飯田様「FUJIFILM X シリーズ」は2011年3月に初代”X 100”を発売。直後に震災の洗礼を受けた。工場は宮城県大和町にあり、発売早々困った事態になってしまったが、来年春に5年目、”Xシリーズ”5周年を迎えることができることになった。
2012年3月にミラーレスの初代機「X-Pro 1」と単焦点レンズを3本でミラーレスの市場に参入した。その後、3年半でレンズは現在で17本になり、7月には18本目のレンズが発売になる。
更に、今年度中に小型軽量のレンズ、超望遠レンズ、テレコンバーターを予定、来年後半にはマクロレンズも予定している。
富士フィルムのカメラは色再現や画質は良いね!、ローパスを外したX-Transもモアレも無く良いね!と、良い評価を貰っている。
しかし一方では、AFが遅い!ファームが使い勝手がよろしくない!というような声を戴いている。
一つはファームアップという形で改善に取り組んで来た。
今回、オートフォーカス、特に動きものに弱いと言われていた”Xシリーズ”が動体にも強いフォーカスになったということで、それを搭載した「X-T10」および、「X-T1」の”バージョン4”を紹介します。
大石様 ◎「X-T1」ファームウェア “Version 4.0”
X-T1の過去のアップデート
New Auto Focus System
従来(ver.3.0)までの X-T1 は”AF-S”と”AF-C”があり、”シングルポイント”というピンポイントのオートフォーカスがメインであり、”ワイド”の部分はフルフレームの中で自動でAFを会わせるという選択しかなかった。
今回、新たに”ゾーンフォーカス”と”AF-Cとワイド/トラッキングのかけ算”を新機能ということで、動いている被写体を追随し続けることにこだわって独自の動体予測技術による新オートフォーカスシステムを搭載することができた。
http://fujifilm-x.com/x-t1/ja/firmware/#1stPage
http://fujifilm-x.com/af/ja/af_movie/index.html
◎「X-T10」
X-T10のターゲットユーザー
従来の”X”ユーザーに加え
①若いクリエイティブ層
•日々の生活、趣味の中で高品質な写真を求める
•高価格には手が出ないが、中級でフラッグシップを求める
例:写真学校生、芸術•音楽•スポーツなどクリエイティブな趣味を持つ若い層
②プロ写真家のサブカメラ、プライベートカメラ
③趣味人
X-T10の軍艦部に、X-T1にはないストロボが内蔵
X-T1とX-T10の比較
「X-T10」の”リアルタイム•ビューファインダー”
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•「覗いて撮る」
236万画素の有機ELファインダーを搭載。
ファインダー倍率や表示タイムラグ、ユーザーインターフェイスなどを追求することで快適な見え
を実現。表示画面には、電子ビューファインダーならではのフィルムシュミレーションや露出設定
などの撮影効果が適用されるため、光学式ファインダーとは異なる「完全リアルタイム」の撮影が
楽しめる。
• 表示タイムラグ 0.005秒
• ファインダー倍率 0.62倍、視野率 100%
• 自動明るさ制御とナチュラルライブビュー機能
撮影シーンと目の順応に合わせてファインダーの明るさを自動制御。暗い場所、明るい場所、どち
らでも快適な見えを追求。また、フィルムシミュ レーションなどのモニター撮影効果反映はON/
OFFでき、OFFにすれば肉眼で見ているかのようにナチュラルな色合いで表示可能。
「X-T10」のAUTO MODE
• 天面には「オートモード切換レバー」を新設。AUTOにすれば「アドバンストSRオート」に切り
替わり、58パターンから、カメラが自動でシーンに合わせた最適な撮影条件を設定するため、簡
単に高品位な撮影を行うことができる。オートフォーカスモードもフルオートに設定されるので、
気軽に撮りたいとき、 失敗したくないときに力を発揮します。背面のコマンドダイヤルから、任
意のシーンを設定することも可能で、好みのシーン設定での撮影も行うことができる。
「オートモード切換レバー」は天面の操作しやすい位置に配置。レバーをAUTOにするだけでフル
オート撮影が行える。
「X-T10」のシステム
◎FUJINON XF Lenses
曽我様
Xマウントレンズ ロードマップ
「 F2.8一定フラグシップズームレンズ」
■XF16-55mm F2.8R LM WR
美しいボケ味
「ナノGIコート」
• 新開発のナノGIコーティング技術を採用。
空気中の光がレンズに入射する過程で、光の屈折率を穏やかにコントロールし光の反射を抑制する
ことによって、斜めの入射光に対しても効果的にゴーストやフレアを低減できる。
• 高速・高精度で静かなオートフォーカス
位相差AFに対応した「Xシリーズ」ボディと本レンズを組み合わせることにより、最速0.06秒とい
う高速なAFで快適に撮影できる。リニアモーターによる静かなAFとシャッター音によって、撮
影する空間の雰囲気を壊すことなく撮影ができる。
• 防塵・防滴・-10°Cの耐低温構造
• 外観と操作性
「フラグシップF2.8望遠ズーム」
■XF50-140 F2.8R LM OIS WR
• 世界最高5.0段の手ブレ補正効果
高性能ジャイロセンサーを搭載。ジャイロセンサーの出力する信号にはノイズ(ドリフト成分)が
含まれるため、手ブレ検出精度を高めるためには、ドリフト成分を抑制することが必要。本レンズ
では、ドリフト成分を排除し、ブレ成分のみを取り出すアルゴリズムを開発したことにより、
クラス最高水準の手ブレ補 正効果を実現。ズーム全域における開放F値2.8の明るさと合わせて、
手ブレしやすい望遠ズーム時の手持ち撮影でも高画質な撮影ができる。
• 世界初の「トリプル•リニア•モーター」搭載による静かで高速•高精度なAF
フォーカシングシステムには、高速AFを実現するインナーフォーカス方式を採用。フォーカスレン
ズの軽量化と、レンズ駆動部にリニアモーターを120°間隔で3つ配置した「トリプル・リニア・モ
ーター」の搭載により、静かで、より高速・高精度なAFを実現した。
位相差AFに対応した「Xシリーズ」ボディと本レンズを組み合わせることにより、さらに高速な
AFで快適に撮影ができる。静かなシャッター音と合わせ、撮影する空間の雰囲気を壊すことなく
撮影が可能。
• 防塵•防滴•耐低温-10°C
「大口径広角レンズ」
■XF16mm F1.4 R WR
• 11群13枚で非球面レンズ2枚、EDガラスレンズ2枚を使用。
歪曲収差や色収差など諸収差を効果的に補正した光学設計は、開放からシャープで切れ味豊かな描
写を約束。
広角レンズであるにも関わらず光学系でディストーションを抑え込み、電気的な補正をしていない
ので、画面の隅々まで高解像。
レンズ全面に高い透過率・光学性能を誇るHT-EBCコートをほどこし、特に曲率が高く、斜めの入
射光に対し低反射特性を求められるG1レンズの背面にはナノGIコートを採用、高いフレア・ゴース
ト耐性を実現。
撮影アングルの自由度を損なわない頼れるレンズです。
• フローティングフォーカス
近くの被写体は”より大きく”、遠くの被写体は”より小さく”、広角レンズ特有の遠近感あふれる描
写は”寄って”撮ることで一層ダイナミックなものになります。”寄る”ことで、同時にボケ味描写も
豊かなものとなり、大口径広角レンズに新たな撮影表現を加えることになりました。
最短撮影距離15cmでも諸収差を良好に補正し高画質を維持するため、フォーカス群を2つに分け
撮影距離に応じて連動して駆動する「フローティングフォーカスシステム」を採用。
これによりフォーカスレンジ全域で高い描写性能を実現。
広角で接写15cm、最大撮影倍率:0.21倍。
• 小型•軽量
• 防塵•防滴•耐低温-10°C
• 被写界深度目盛つき距離指標フォーカスリング
「大口径中望遠レンズ」
■XF90mmF2 R LM WR
• 絞り開放からシャープな解像感
8群11枚のレンズ構成を採用、大口径のEDレンズ3枚を配し、望遠レンズで発生しやすい色収差を
効果的に抑制。
絞り開放からキレのある描写とシャープな解像感が持ち味。
• 美しいボケ味
口径食を最小限まで排するために設計されたレンズ構成、そして円形絞り羽根の採用により、画面
中心だけでなく周辺部まで美しい円形をキープしたボケ描写が 生み出されます。
前後のボケ描写が、ピント面のキリリとしたシャープな描写とコントラスを為し、印象的な表現を
実現。
• 最速0.14秒、新開発”クアッド•リニアモーター”による高速AF駆動
高速で静粛、そしてAF精度に優れるという特性を持つリニアモーター。マグネットを4基配置し
た構造にすることで高トルクも実現。大口径レンズユニットを、ストレスなくクイックに作動。
被写体の表情の変化や、ちょっとした仕草を逃さない高速AFが、快適な撮影を提供する。
• 小型•軽量
• 防塵•防滴•耐低温-10°C
■「56mmF1.2」と「90mmF2.0」
レポート / 柳川 勤