7月の勉強会は秋葉原はUDX9F、IOデータにて開催されました。
最近の自己紹介の時間は、健康のお話が中心!
電塾に来て「デジタルの勉強もでき、健康にも気をつけ6kgも痩せた!」な〜んて人も・・・
こちらの写真はのN社中嶋さんが行ってきた脳ドックの検査結果。異常なしだったそうでなによりです!
午前中のデジタルフォト入門講座は、運営委員の阿部さん。内容としては、デジタルカメラには欠かせない、パソコンを使うようになって、フォトショップやRAW現像ソフトなどの操作方法でなく、その前にもっと根本的な事。おそらく皆さんが普段口ずさんだり、普通に操作しているような事、当たり前だと思っているような決まり事。そういった、カメラマンが普段パソコンを使用する上で、当たり前の決まり事をもう一度復習、といった感じの内容でした。これって、初心者の人や、クライアント様に質問された時に、とっても助かるんですよね!
運営委員;阿部充夫/鹿野宏
最初に阿部さんから色温度の基礎知識。この手の話は、はっきり言って良く分かりません。が、話の中で唯一「確かに!」って思った事は、
人間の目は、対象物がある場合それらを比較する力は優れていますが、一つの物を判断するのは非常にいい加減であると!
格言のようなお言葉でした・・・
鹿野さんからは、自分がやっているカラーマネージメントは果たして正しいのか?
モニターをキャリブレーションして、その結果が本当に正しいのか?などなど…
残念ながら、それらをチェックする方法がないのが現状です・・・
そういったところをどうすればチェクできるか?!それらをチェックする方法論というものをお持ちの方がいらっしゃるでしょうが、今回は鹿野さんの考え方を話されました。
お題目の「松竹梅」というのは、モニターや測色機などの周辺機器、そして作業環境に至るまで、鹿野さん的おススメランクを、松竹梅で振り分けたものを聞く事ができました!
株式会社ソリューションシステムズ
デジタルアーツ営業部 廣田 充孝
フィルター分光タイプの測色機としては、今一番新しいタイプのモデルになるのでしょうか、Spyder3のご紹介をしていただきました。
Spyder2よりも37%も小さくなりましたが、測色の精度・速度の向上がされたそうです。ガンマ設定・色温度設定もようやく他社製品と同じような幅を持つようになり、鹿野さんも、フィルター分光タイプの測色機としては一番精度の高い物だと言っておりました。詳しくは>>>
電塾運営委員;湯浅立志
第4部のレポートは当日の検証報告をやった湯浅が担当いたします。
新世代の画像関係アプリケーションとしてAdobeから華々しくデビューしたLightroomですが、9月に待望のメジャー・バージョン・アップをいたします。
LR1.0は電塾でもベータ版の時代からさんざん取り上げられてきました。当初、データベースソフトか?という認識もあったり、カタログなどという新しい概念を理解しないとならないなど、写真家側としては若干の戸惑いを感じたソフトだと思います。
その戸惑いも収束したのはマイナー・バージョン・アップされた1.4からでしょう。
今回、最初に会場で皆さんに伺ったのは、、、
「Lightroomをお使いですか?」
という問いかけからでした。
これは以前、1.0の時に鳴り物入りでデビューしたLightroomだったのに、写真家、特に雑誌、広告分野のカメラマンからは不評だったこと、、、購入して使ってみたものの、結局はブリッジ+Photoshopに戻ってしまった、、という声が多かったためです。
そんな記憶があったので挙手をしていただきましたが、、、僕の期待を裏切って、会場の半分以上、2/3くらいの方がお使いという結果でした。Lightroom推進の早川塾長のお膝元ということもあるでしょうが、写真家側も新しい概念になれてきたのが、この結果ではないか?と推測されます。
さて、今回の2.0発売に当たって、玄光社の月刊「コマーシャルフォト」10月号(9/15発売)に「Adobe Photoshop Lightroom 2 ハンドブック」という付録がつきます。これの前半部分、主に新機能紹介を僕、湯浅がやっているのですが、その紹介も含めて、報告をさせていただきました。
新機能については先のリンク先やAdobeのサイトをご覧ください。
当日はベータ版の2.0をお使いの方も多数おられました。今更、僕が付け足すことはないのですが、、
ただ一点だけ・・・
Lightroomは「カタログ」という概念を理解する必要があるソフトです。Lightroomになじめないという人は大抵ここで引っかかります。
「なぜカタログを作らないとならないのか?」
現像ソフトとしてLightroomを見ると、ここで止まってしまいます。
僕からの提案は、あんまり難しく考えずに、「そんなもの・・」くらいに思うこと。それよりもとにかく使って便利なところだけ味わっちゃえばいいのでは?ということです。
その便利さが自分に合えば、より深くカタログのことを勉強していけばいい・・
去年の大勉強会でも僕が提案しましたが、カタログをその仕事のフォルダーの中に一仕事ごとに作ってしまう、そして、終わったら捨ててしまってもかまわない、、そのくらいの考えでいいと思います。
写真家によってやっている仕事が違います。風景などのライブラリー写真家には最初からジャストフィットするLightroomですが、一仕事ごとにその画像は必要なくなる写真家(雑誌、広告分野)でも使い方一つです。
さて、当日の会場では準備不足で満足なものをお見せできなかったことをここでお詫び申し上げます。
Lightroomに関しては非常に奥が深いソフトです。そして2.0になってからは大量のカットを高品質に、しかも短時間で仕上げることが可能になりました。1.0で使うのをやめてしまった人には、是非もう一度、2.0を試してみていただきたいと思います。