今回のこのセミナーは「地元のデザイン事務所や製版屋に是非聞いてもらいたかった」そう思ってならない時間でした。
イメージしたより暗く印刷されたり補正されたりと、折角カメラマンの作業環境を整えたにもかかわらず、その恩恵が全く受けられていない、多くのトラブルが
、データを作成してから出力されるまでのリレー中に、どの時点で問題が起きているか、可能性の一つとしてとても感慨深いセミナーとなりました。
非常にレポートしやすいセミナーのはずなのですが、うまく書けません。そこで、
是非皆様に下記のことをPhotoshop6.0以上で体験していただこうと思います。
1,比較的フラットな光源で撮影された人物の写真を開いてください。
2,そのデータを2枚複製してください。
3,複製した2枚を「Japan Color 2001 Coated」「Japan Standard v2」のそれ
ぞれにプロファイル変換してください。
4,チャンネルパレットでそれぞれをブラックのみ表示させてください。
5,顔の部分を拡大して並べてください。本来なら顔肌にK版(ブラック)は
のらないはずなのに、「Japan Standard v2」のデータはいかがですか?
6,次に、2枚のデータをシアンのチャンネルのみ表示させてください。シャドー
よりの部分を見比べてください。写真は階調表現と言われているのに
「Japan Standard v2」のシャドーは階調という階調が表現されていませんよ
ね!?
このことで、コンポジット状態でモニターでは変化していないのに、各チャンネルごとに見てみると、とんでもないことが起きていることが分かります。多くのデザイン事務所はPhotoShop5.5を使用していて、イメージ→モードから「CMYKカラー」による「Japan
Standard v2」へのプロファイル変換をしているところが多いと渡邊先生は言います。製版屋は顔肌にあるはずのない、K版を抜く。抜くと肌がぼやける。「Japan
Standard v2」のデータチャンネルをコンポジット表示してから、ブラックのみOFFにしてみてください。それが、肌のぼけです。
あなたのお取引先のデザイン事務所は問題ないですか?
report by 菊池