私の場合、カメラバックのセミナーってのはただ単に「欲しい欲しい病」になるだけで、避けてきました。レポート担当にならなければ、ほんとうは聞きたくありませんでした。玉内先生と今年カメラバックを導入した湯浅先生の話は、やっぱり「欲しい欲しい病」のウイルスをばらまく結果となり、感染者の一人となってしまいました。
今回はカメラバック導入者向けという訳ではなく、むしろ購入を悩んでいる方には肩を押されるセミナーとなりました。
実はこの大勉強会の後、とある方から3週間程カメラバックを借りています。本当に良すぎて、嫌になっています。実際にバックタイプを645に付けたり6x9に付けたりして撮影してみれば、レンズチョイスの重要性の話なんかも理解できます。もし、今バックタイプを借りていなければ、レンジの広さ、35mmタイプでは不可能な角度のアオリ等、それから画角の問題やレンズの色ムラによるレンズキャストキャリブレーションの話等のレポートをずらずら書いていたと思います。でもその辺りって、み〜んな調べてて、死ぬ程悩んだ結果、買えないでいるんですよね。
お二人も話していましたが、趣味で買う訳ではないのでどうやって元をとるか!はたまた、2〜3年でカメラバックの金額を割って、それが月々ペイできるか・・・な〜んて話になってしまうんですよね(悔しいかな)プロカメラマンで、カメラバックが欲しいと思う人というのは、今までは35mmや4x5等を当然使い分けていたわけで、それが今や35タイプのデジカメとPhotoShopで仕事している人が殆どなんですよね。それでイイという人は、死ぬ程悩まないんです。でも、ポスターサイズの仕事はないけど、必要性を感じている人が、死ぬ程悩むんです。こんなことを書いている私はカメラマンの名刺を持って営業しはじめた頃は、既に35デジカメしか持っていなかったのです。それでも、師匠から借りたNikonPCMicroを仕事で使うと、確かにもっとアオリたくなる時が殆どなんですよね。ここで、PhotoShopで直せば良いじゃんって思うか、いやそうじゃない!と思うかだけなんですよね。どんどん、コンシューマ35デジカメが良くなってきている中、はたしてこのままでイイのかってのもあるし。もちろんアオリだけの話ではないんですけども・・・。
このレポートを書くタイミングが良かったのか悪かったのか、このセミナーの話を思い返せば思い返す程、私の思いしか書けませんでした。玉内先生の話では、メーカーにテスト依頼ができるそうなので、お悩みの方は実際に試されてみては!?
report by 菊池