デジタルカメラ学習塾8月のレポート
 
 
レンタルサーバー活用と最新デジタル機器デモ
 
 
■第一部 恒例 自己紹介と自己主張の時間[今回はなるべく短めに](13:15〜14:15)
参加者全員
 
 

今回はプログラムが盛りだくさんで一人の持ち時間は1分になってしまいました。もっとも早くG5やNikon D2H を見たいためか、金田氏からApple Cinema Display用のモニターフードの紹介があったていどで皆さん短めのご挨拶でした。

 
 
■第二部 ApplePowerMac G5デモ(14:15〜15:00)
株式会社アップルコンピュータ株式会社
プロダクトマーケティングマネージャー 小尾秀男様。
 
 

いつもの通りではあるが、今回も10分遅れで本編に入ることとなり、さっそく、電塾のBBSでも話題になっていたG5のチップの説明から始まりました。コンピューターパワー、バンド幅、メモリー、IOなどの最適化、ボディを4っつのレイヤーに分け、ブロック毎に温度管理をしていることなどを始め、64ビット化により並列実行コアが強化され、ヴェロシティエンジンの最適化…等々のお話があった。理論値では18エキサバイトのメモリー空間の実装が可能になったそうです。(実際にそれだけ搭載したら、どれだけの値段になることやら?)現実には8ギガバイトのメモリー空間(これだって45万円位するはず)を確保しています。また、浮動小数点ユニットの倍加、分岐予測の高精度化などがもたらす高速化、安定化の実際はどうなるのでしょうか?。

世界最速となるPowerMAC G5に搭載されるOSは10.2.7となるらしいのですが、まだ最適化が完ぺきではないOSと現状のPhotoshop を使用して、実際にPhotoshop のアクションをG4と同時にスタートし、終了するまでの比較のデモが行われました。結果はあぜん。比較にならない程はやいスピードが披露されました。理論値で4〜5倍と言われていますが、モニタの秒がスピードの問題もあるのでしょうが、それよりももっと早く感じる結果となりました。

 
 
■第三部:15:15〜16:00
Nickon D2hデモ

ニコンカメラ販売株式会社 映像推進部フォトサポートセンター
倉持 永様
 
 

 ニコン塾を担当している倉持さんからまずパネルで説明の前に説明がありました。LBキャストと言う受光素子は倉持氏の同期入社の方の開発だそうです。横埋め込み式電荷蓄積部と言う方式で、CMOSによく似ているが一個一個の画素を増幅させる方式が違うということらしく、これにより、単純な構成でノイズのばらつきをさらに押さえ込める模様です。ボディに関してはF5同等以上の機能を搭載しているとの事で十分に作り込まれているようです。マルチCAM2000という測距センサーの精度、露出を測るセンサーの精度などもは遙かに上がったということです。

ご本人もおっしゃってましたが、液晶モニターやボタン類の印字も大型になり、見やすいようです。以下カタログを見ていただけば、判ることですが、

シャッターの耐久性の向上
ミラーバランサーの搭載
画像消失の時間の短縮
起動の高速化
ファイン一駒1秒以内
新開発薄型ローパスフィルター
斜め線のジャギーの押さえ込みに成功
ホワイトバランス演算用に1005画素RGBセンサー、実画素、環境恒センサーの三つを使用
IEEE803.11bによるトランスミッターを準備
ファインダー視野率100%
ファインダー倍率0.86
デジタル[情報]もファインダー内に表示
バッテリー残量の表示が5段階でかなり正確に表示
バッテリーの劣化度もチェック出来る。
などについても細かい説明がありました。

同時に発売されるNikon Capture Editor 4には新機能として、CCDのごみを自動的にソフトウエアー上で取り去るイメージダストオフ機能(これはうれしい!!)やホワイトバランスの書き戻しができる(スタジオ撮影に有効)機能の追加などが発表されました。もっともこれは実働出来るものはありませんので、乞う、ご期待です。

実際のデモンストレーションとして、Fineで40連写して、さらにすぐ21連写できる性能にあんぐりと口を開けたままの人もいました。書き込みも圧倒的に速く、お話をしているうちに(30秒ほど)でバッファーは空になってました。

 
 
■第四部:16:15〜17:45
『レンタルサーバー活用術』
Internet Storage Service「iCabi」の紹介

ヤノ電器株式会社 ソリューション事業部
ゼネラルマネージャー 稲山智久様
 
 

なかなかヤノ電機としての商品紹介ができないとお嘆きでしたが、今回はヤノリレーションズ株式会社が運営しているMacプラットフォームでのシステム受託、インターネットストレージをご紹介いただきました。
そのiCabiとは 、データの遠隔地バックアップ、メールでは処理出来ない大容量データの受け渡し、社外とのデータ共有を、いつでもどこでも、しかも確実に行おうという試みです。さくらKCS社のiDC(インターネットデータセンター)を核に、災害、停電、セキュリティに万全の対策を敷き、24時間の管理体制でセキュリティも守られたスペースをインターネット上に廉価で確保出来るというすぐれ物でもあります。スペースとしては、5G×1ボリューム、1G×5ボリュームの二通りを選択出来て、月2500円とこの格安さは魅力です。今後このサービスはミラーリングバックアップサービス、ローカルデータ→ラン内サーバー→iDCへのミラーリングと言う自動遠隔地バックアップサービスへと発展する可能性を秘めているということでした。
ご興味のある方は以下のURLを参照してください。私が知り合いに紹介したところ、さっそく導入することが決まったようです。
http://www.yano-re.co.jp/i-cabi-top.htm

 
 
デジタルデータのストレージ&デリバリーサービス
株式会社恒陽社 クロスメディアマーケティングカンパニー
SIユニット プロダクトマネージャー 浦吉 修様
営業 セールスマネージャー 松浦 正晃様
 
 

恒陽社様からはイメージポンプサーバーを使用したAvtiveAssetsというデータ配信システムの提案がありした。基本的にはレンタルサーバーですが、もっとも特徴的なのはイメージポンプという閲覧、管理ができる画像データベースソフトを使用出来ることでしょう。fitsテクノロジーを採用しているのか、巨大な画像もさくさくと見せる技術は素晴らしい物です。検索、キーワードの設定も拝見した限りではとても使いやすそう。WEB上でのデータ受け渡しから、データバックアップまでをいってに引き受ける事ができそうです。使いやすさや、その高機能さを文章で表現するのは難しいですが、ぜひ紹介サイトを見てみてください。もうすぐ準備ができるはずです。
http://www.activeassets.jp/

 
 
まとめ:18:00〜18:30
質疑応答&総括
 
 

最後にまとめとして永嶋氏、山田氏から個人でユーザーサイドでサーバーを立てること(少々の知識と、やる気があれば)も可能だという実例の報告がありました。事実私も永嶋氏のサーバーに間借りさせていただいて、サイトを運営しています。また、その運営、維持を考えると自前サーバーより、サーバーはレンタルがいちばんと言うお話も紹介されました。

 その後いつものように二次会も盛り上がったのはもちろんのことですけれども、今回は恵比寿で行われたこともあり、私を含め。風間さんやメーカーさんたちと数人は永嶋氏のスタジオを三次会として訪問することになりました。この三次会に参加していた阿部氏が実は古い時代の永嶋写真館にモノクロプリントの依頼をしていたというびっくりするような事実も判明し、何でも伝説的な腕を持つ兄弟三人組の会社だったそうです。また、その時代から秘蔵のガラス乾板を次々に引っ張り出しては(鞍馬天狗や、月光仮面の生乾板だ!)これは素晴らしいアーカイブだから、何が何でも保存しなくては、と言うような話題で盛り上がり、深夜更けた後もカラークラッシックでPhotoshop v1を起動して、なんとPhotoshop の基本形はこの時代にすでに確立していたことを確認し、皆でうなずきあったものです。

写真:電画スタッフ  文: 鹿野 宏