2014年 10月 定例勉強会レポート
午前の部 サーバ講座その二回目 サーバの種類
先月はネットワークと言う物はいったいどんな物?と言う件。サーバについて知りたければサーバが置かれるネットワークネットワークについて最低限の知識を持っておこうよ!と言うお話しでした。
ちなみに講師の本田氏は前回は馬のかぶり物で、今回は鮫をかぶっていました…
では今回はサーバにはどんな物があるの?と言うお話し。その3つのサーバとはWEBサーバ、納品サーバ、そしてNASサーバです。
但し付帯条件はOS混在、クライアント(サーバにぶら下がるマシン)数台程度、と言う環境です。ま、普段の私達の環境ですね。
WEBサーバはテスト環境、データ確認、動画やスライドがどのように環境で変化するか、外からはどう見えるのかなどを検証するための環境です。これまではあまり必要なかったかもしれませんが、OS、ブラウザ毎の検証用途などで必要になるでしょう。
専用サーバ、あるいは仮想環境をローカルマシンに入れる、あるいはローカルマシンにWEBサーバを導入するという手があるそうですが、パラレルズなどのような仮想環境が使い易そうでした。(だってアタシ網は言っているもん)
また、WEBサーバはNASとセット、あるいは納品サーバとセットにするという使い方もあるそうです。
納品サーバは緩衝地帯であるDMZに構築する。使わないマシンにローカル/仮想WEBを立てるのが一番安上がりだそうです。あるいはNAS専用機を追加購入するのがもっとも簡単な方法だそうで…確かにそうですよね。
納品サーバとNASは同じサーバであっても要求される特性は異なる物だそうです。納品サーバは納品時だけデータが置いてあればいいし、外部にアクセスさせる物です。RAIDは不要だし、バックアップも不要。同時接続もあまりないものと考えられますが、NASは長期のデータ保存が目的で、外部からはアクセスできない方が良い。RAIDやばくアップはあった方がいいし、同時接続も考えられる…。うーん全く逆の性格ですね。ですのでこれらは基本的に別の独立したマシンと考えるべきのようです。
最も手軽なのはNAS専用機を購入することですが、それなりにお金がかかるそうです。ま、新しいデジタルカメラ(一眼)を買うくらいの出費は覚悟する必要がありそうです。
レポート・鹿野 宏
午後の部 フォトキナレポート
電塾運営委員 山田久美夫
「フォトキナ」とは?
世界の3大カメラショーのひとつ
①「CP+」(日本のカメラショー)
②「PMA」(アメリカの”CES”の中で開催)
③「Photokina」(ドイツのカメラショー、カメラ見本市。商談の場。)
[SONY]
レンズの新製品を2種類発表。
今回、ボディーはなし。
◎Vario-Tessar T* FE16-35mm F4 ZA OSS (αフルサイズ用超広角ズーム)
このレンズ、ソニーの方のホンネ曰く、「失敗した!」。
何が失敗だったのか?「自由に作って良い。良いものを作れ!」とエンジニアに言った。
その結果出来上がったものが良く出来過ぎで、とてもコストがかかってしまった。利益率が
低いものになってしまったので「失敗した」という発言になったという。
ワイド側で絞り開放で撮影。ハイライトからシャドウ部、周辺部の描写が素晴らしい。
◎FE PZ 28-135mm F4 G OSS(業務用 4K対応35mmフルフレーム ムービー用ズーム)
2014年中に4本の新レンズを追加。
◎FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS
◎Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA
◎FE 90mm F2.8 Macro G OSS
◎FE 28mm F2
FE 28mm専用設計のフロントコンバーターが2種
◎FE Ultra Wide Converter(21mm相当)
◎FE Fisheye Converter(16mm相当)
2014年中にホントにこれだけの本数のレンズが出るのか?
2015年にも、早い時期に7本も出る予定?
[Canon]
◎EOS 7D MarkⅡ(秒10コマ連写、APS20メガCMOS搭載一眼レフ)
欧米ではフルサイズ機よりAPS機のほうが人気が高い。フルサイズ機はボディやレンズが大きく
なり価格も上がる。パフォーマンス的にAPS機の方が良いと考える人々が多い。特に数台のカメ
ラを常に常用するカメラマンにとってはAPSの高級機が必要だ。
その市場にCanonはAPS高級機を投入してきたと言える。
この「7D MarkⅡ」、APS版”1D”。
・連写時のミラー振動が少なく10コマ連写でもファインダー像が安定しておりピントが見える。
・ファインダーの倍率が高くフルサイズ機感覚で見える。
・屋内撮影時のフリッカー光源に対し、カメラ側が微妙に撮影タイミングを調整することで
フリッカーの影響を軽減し、安定した露出で撮影が出来る。
レンズはフルサイズ用を3種発表
◎EF 24-105mm f/3.5-5.6 IS STM
◎EF-S 24mm f/2.8 STM
◎EF 400mm f/4 DO IS Ⅱ USM(400mmとは思えない程軽量コンパクト)
高級コンパクト機
◎PowerShot G7X
1インチ20メガセンサー、24-100mm相当 f/1.8-2.8の大口径ズーム付き。
SONY RX100シリーズがライバルか?
10月3日 国内発売
超高倍率コンパクト機
◎PowerShot SX60 HS
21-1365mm相当 f/3.4-6.5のなんと65倍ズーム。欧米で高い人気があるという。
[SAMSUNG]
ハイエンドミラーレス機
◎NX1
APS 28メガ 裏面照射CMOS搭載。
4Kムービー、秒15コマ連写、205点AFを実現。
[Panasonic]
4K機能を使った静止画撮影「4K Photo」を提唱
・4Kについてムービーだけでなく、4K30fpsによる8メガで秒間30枚の静止画を撮影する
「4K photo」を提唱。単に通常の4Kムービーだけではなく、新たに静止画切り出しを重視
した「4K Photo モード」を展開する。
今後は4K60fpsによる高速化、2020年の東京オリンピックでは8Kを実現。33メガでの静止
画切り出しの世界も視野に。
◎LUMIX GM5
小型軽量モデル「LUMIX GM1」をベースにEVFを内蔵したマイクロフォーサーズ機。
GM1を見た時に、皆がファインダーが欲しいと言っていたが、本当に入れてしまった!
◎LUMIX LX100
高級コンパクト機「LXシリーズ」が大幅に進化した。
4/3型センサー、大口径24-75mm相当 F1.7-2.8 「LEICA DC VARIO-SUMMILUX」3.1
倍ズーム、EVF搭載。
4K30p高精細動画に対応。「4K Photo」対応で秒30コマ静止画切り出しが可能。
RAW撮影に対応。カメラ内RAW現像も可。
独立した絞りリング、シャッター速度ダイヤル、露出補正ダイヤルを装備。
WiFi/NFC機能搭載。
◎LUMIX CM1(参考出品)
本格デジタルカメラ機能とスマートフォン同等のLTE通信機能を備えた新コミュニティカメラ。
外観はスマートフォン。基本OSはAndroid。
LUMIXと同じ高画質を得るため、画像処理エンジンにデジタルカメラ用のビーナスエンジンを
採用。
センサーはデジタルカメラ向けの1インチ20.1メガのCMOSセンサー。
レンズはLEICA DCレンズ。
など。
[OLYMPUS]
◎OM-D E-M1
フラッグシップ機の最新ファームウェアver.2.0を発表。
・「カメラコントロールシステムを」使い、テザー撮影が可能に。
・建物などの遠近感による歪みをカメラ内で見ながら補正できる「デジタルシフト機能」
・光の動きを切れ目のない美しい光跡として記録する「ライブコンポジット機能」
通常のバルブ撮影では全体が明るくなりすぎるようなシーンでも、明るく変化した部分のみが
合成される機能。明るい建物の背景であっても、星の日周運動や花火、蛍の飛翔などの切れ目
のない美しい光跡を表現できる。
・表示タイムラグをさらに短縮した「高速電子ビューファインダー」
・新アートフィルター「ヴィンテージ」「パートカラー」を追加
・WiFiの機能を追加
・シルバーボディを追加
などなど。既存のユーザーにも喜ばれる大きな進化。
◎M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
マイクロフォーサーズ用大口径望遠ズーム。80-300mm相当でF2.8固定。
◎1.4X Teleconverter MC-14
ミラーレス初。上記ZUIKO 40-150 F2.8と組み合わせると、明るさはF4になるが112-420mm
(224-840mm相当)二なる。
◎MITと共同開発したレンズスタイルカメラ(参考出品)
4/3型センサーでマイクロフォーサーズ用レンズの交換が可能
WiFi機能でスマートフォンからの操作や撮影が可能
[LEICA]
20機種を超える新製品を一挙発表
◎Leica M Edition 60
M型ライカの1号機「Leica M3」の誕生から60年の記念モデル
デジタルなのに背面液晶が無い!RAWデータ専用機 全世界600台限定
ズミルックスM f1.4/35mm ASPHとのセットで販売
◎Leica M-A
機械技術の頂点を極めたフィルムカメラ
◎Leica S-E
中判ライカSシステムへのエントランスデジタルカメラ
レンズも多数発表
Mマウントはズマリットレンズ4種
◎ズマリット M F2.4/75mm
◎ズマリット M F2.4/90mm
◎ズマリット M F2.4/35mm ASPH
◎ズマリット M F2.4/50mm
全体にF値を抑えたコンパクトで比較的手頃な価格帯のレンズ
Mマウント大口径レンズ
◎ノクティルックス M F0.95/50mm ASPH
明るさ世界一を誇る非球面レンズ採用の標準レンズ
人間の目よりも明るい性能
ミラーレス機「Leica T」シリーズ用レンズ
◎ライカ スーパー・バリオ・エルマーT f3.5-4.5/11-23mm ASPH
17-35mm相当の広角ズーム
◎ライカ アポ・バリオ・エルマーT f3.5-4.5/55-135mm ASPH
80-200mm相当の望遠ズーム
コンパクトカメラ
◎Leica-X
APSセンサー機、ズミルックス23mm f1.7の単焦点レンズ付き
◎Leica X-E
APSセンサー機、エルマリート24mm f2.8の単焦点レンズ付き
◎Leica D-LUX
4/3型相当センサー、DCバリオ・ズミルックス f1.7-2.8/10.9-34mm ASPH(24-75相当)付き
高精細な電子ビューファインダー搭載
WiFiとNFC機能搭載
4Kでの動画撮影機能に対応
P社の「LX100」と同等?
◎Leica V-LUX
1インチ20メガセンサー、DCバリオ・エリマリート f2.8-4.0/9.1-146mm ASPH
(25-400mm相当)光学16倍ズーム付き
4Kでの動画撮影機能に対応
P社の「FZ1000」と同等?
[Carl Zeiss]
◎Otus 1.4/85
フルサイズ対応の超高性能、大口径マニュアルフォーカスレンズ
中判に匹敵する品質と描写力
「T*コート」のコーティング力がスゴい!
◎Loxia 2/50、Loxia 2/35
ミラーレス用フルサイズ対応Eマウント(α7シリーズ)用レンズ
被写界深度目盛り、絞りリング採用
◎Mマウント用「1.4/35」を公開
[Tamron]
◎SP 15-30mm F2.8 Di VC USD (Model A012) 開発発表
フルサイズ対応超広角大口径、世界初の手ブレ補正機構搭載
新しいコーティングの採用で広角特有のフレアー、ゴーストを軽減
[SIGMA]
◎SIGMA dp1 Quattro
新型FOVEONセンサーを搭載した dp Quattroシリーズのワイド専用機
新設計の19mmF2.8(28mm相当)を搭載
◎LCDビューファインダー「LVF-01」
dp Quattroシリーズ専用開発のルーペ付き巨大LCDフード
視度調整機能あり
◎SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO OS HSM / Contemporary
APS向け、「画質に妥協しない、画質にこだわった」超高倍率ズーム
◎SIGMA 150-600mm f5-6.3 DG OS HSM / Sports(Sライン)
最高レベルの光学性能と運動性能を目指した防塵防滴仕様
Sラインは画質最優先
◎SIGMA 150-600mm f5-6.3 DG OS HSM / Contemporary(Cライン)
コンパクトでコストパフォーマンスが高い
画質はライバル機を超えるという
Cラインはバランス優先
◎SIGMA TELE CONVERTER TC-1401 と TC-2001
「120-300 f2.8」と「150-600」に装着することを前提に設計
マスターレンズの高い描写力を出来るだけ引き出せる高画質性能を備えるという
外装は金属の削り出しでテレコンバーターとは思えない程の奇麗な作りと仕上がり
[リコーイメージング]
◎PENTAX DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR
APS機対応の防塵防滴仕様標準ズームを参考出品
他、詳細不明だが2種の望遠系ズームレンズを公開
[ケンコー・トキナー]
◎Tokina 24-70mm F2.8 ASPHERICAL SP (IF)
フルサイズ対応標準ズームを参考出品
◎Tokina 11-20mm F2.8 ASPHERICAL SP (IF)
APS対応の全域F2.8の大口径超広角ズームを参考出品
[韓国SAMYANG]
◎Samyang 50mm f/1.4
フルサイズ対応、マニュアルフォーカス大口径標準レンズ
◎Samyang 12mm f/2.8
フルサイズ対応、マニュアルフォーカス対角魚眼レンズ
[富士フイルム]
◎X-T1 グラファイトシルバー
最新の薄膜多層コート技術で高級感のある外装
◎X30
軽量コンパクトで高画質、高い高感度性能
フィルムシュミレーションモードに「クラシッククローム」を追加。ヨーロッパの印刷物のよう
なトーンや色調に仕上がるモード
◎Swing Cam
電動雲台一体型の多目的カメラシステムを参考出品
[Nikon]
◎Nikon D750
ゼロからの新設計、AFセンサーも新開発
D810やD4sと同等レベルのカメラ基本性能を確保
モノコック構造、フルサイズ一眼レフ初の背面液晶チルト機構、WiFi内蔵、ほか
「D810」も展示されていたが「D750」と人気を二分していたという
[フォクトレンダー]
◎NOCTON 10.5mm F0.95
マイクロフォーサーズ用超大口径広角レンズ
カメラ用の21mmクラスの超広角レンズでは、世界トップの明るさ?
◎Ultron 35mm F1.7
Mマウント用大口径レンズ
◎Heliar 40mm F2.8
フルサイズEマウント機(ソニーα7など)に装着できる沈胴式パンケーキレンズ
[興和]
◎PROMINAR 8.5mm F2.8
◎PROMINAR 12mm F1.8
◎PROMINAR 25mm F1.9
マイクロフォーサーズ用マニュアルフォーカスレンズ
「興和」とは「コルゲンコーワ」の「コーワ」
元々、カメラメーカーで「コーワ6」などの名機がある
[SanDisk]
◎512GB SDメモリーカード
UHS-1対応、書き込み側で秒90MB、読み出しは秒95MB、4Kムービーに対応
[SEKONIC]
◎スペクトロマスター C-700
分光式で世界初のフラッシュ光の測定が可能
通常のRGBフィルター方式では難しい蛍光灯やLED測定にも対応
色温度、色偏差、分光グラフ、フィルター補正値、ホワイトバランス補正値などにも対応
国内価格 170、000円
[EIZO]
◎ColorEdge 4K
31インチと24インチの2種類を出品
AdobeRGB対応で31インチは100%、24インチは99%をカバー
両モデル共センサー内蔵
[LYTRO]
◎LYTRO ILLUM
撮影後にピント位置や被写界深度変えられるユニークなカメラ
撮影後に、好きな位置にピントを送ったり、パンフォーカスにすることが自由自在
撮影はワンショットで独自の画像処理によりカメラ内での画像処理が可能
1.2型のCMOSセンサー、30-250mm相当の8倍ズーム、4インチの背面液晶で主要操作を
タッチ操作で行う
[KIPON]
◎新マウントアダプター
キャノンEFレンズをマイクロフォーサーズ機に装着し、オートフォーカス撮影ができる
以上、抜粋
レポート:電塾本部運営委員 柳川 勤
今月の一枚
ニコンD750で撮影してみました。ISO3200・F2.8・1/100 レンズは50ミリF1.8。結構いい感じでした。2400万画素というオールマイティな画素と一から設計されたモノコックボディによる小型、超軽量化。機能はD810のものをほとんど引き継いでおりピクチャーコントロールの「フラット」も搭載。チルト液晶をやっと搭載してきたのも好ましい。スナップならISO感度6400まで許容できる(個人差はあると思うけど)とてもまとまりの良いカメラでした。異論会見で「今後のニコン」のマイルストーンになるような気がしました。
鹿野 宏