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2014年 2月 定例勉強会レポート

2014年第一回の電塾はJAGAT(公益社団法人日本印刷技術協会)主催のPAGE2014内のイベント「電塾 in PAGE2014」として開催されました。

第1部「スチール&ムービー最新情報」 

担当 電塾本部運営委員  山田久美夫、染瀬直人

毎年アメリカで「PMA」というカメラショーがありましたが、今年から「CES(コンシューマー エレクトロニクス ショー)」の中に吸収され「PMA@CES」というかたちでラスベガスにて1月に開催されました。
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その中からカメラ関係を中心とした情報を山田氏から、動画関係の情報を染瀬さんから発表していただきます。
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[パナソニック]
冒頭に山田氏から「たった今、パナソニックからメールが来ました。4Kの動画が撮れる世界初のミラーレスカメラを来週から開催されるCP+で発表します。という内容です。」というホットニュースが!
実はこの情報、昨日海外のサイトで画像と共にリークされていたという話も出ました。その画像がこれです。
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Lumixシリーズの「GH3」をベースに、4K動画を撮れるようにしたのが「GH4」。
フォーサーズの小型ミラーレスカメラで4Kが撮れる時代になってしまったのは驚きです!
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http://panasonic.jp/dc/gh4/index.html

[フジフィルム]
話題のミラーレス一眼。「X-T1」
実 機を見てみて、EVFのレスポンスが素晴らしい!SDカードに新しいUHS-Ⅱを採用、従来の2倍速の書き込みを実現。新開発の1630万画素、ローパス フィルターレスのセンサーを搭載。レンズ性能を最大限に引き出す「点像復元処理」(回折現象などの光学的影響を補正する)を搭載。など魅力的な機能、性能 が満載!2月15日発売
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http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0846.html
「フジノンレンズXF56mmF1,2R」(85mmF1,2相当)
絞り解放から高い描写力、美しいボケのポートレート向けレンズ。2月22日発売
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[SAMSUNG]
新型ミラーレス機「NX30」
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Android OS搭載機「Galaxy Camera2」 スマホに21倍ズームレンズが付いている。電話がかけられるタイプもあるという。
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いずれも日本未発売

[米レノボ]
PC向け4K 28インチディスプレイ「Think Vision2840m」低価格の799ドル!
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[SONY]
ミラーレスのNEXシリーズが新たに「α」シリーズに。「NEX-3N」の後継機「α5000」
このクラス世界最軽量の210g、センサーはAPSサイズで2010万画素、BIONZ Xカラーエンジンを搭載。2月7日発売
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[Nikon]
・DXフォーマット一眼レフエントリー機「D3300」
エントリー機にも2416万画素、ローパスフィルターレス!2月6日発売
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・フラッグシップ機「D4s」 
開発発表のみで詳細は不明。ソチオリンピックで”実践投入”するという関係でこのタイミングでの発表になったという。
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追記 2月25日正式発表 3月6日発売予定

[SIGMA]
新世代の大口径標準レンズ「50mm F1,4 DG HSM」
全く新規の設計。レトロフォーカスタイプで開放から絞る必要がないくらい解像度が良い、被写界深度が欲しい時だけ必要に応じて絞ればよいと言える程という高性能な単焦点レンズだという。
発売日未定
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[Canon]
背面の液晶側にも撮影レンズがある「Power Shot N100」
被写体と撮影者を同時に撮って画面の右下に納め、一枚の写真ににしようというもの。
発売 5月予定
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[パナソニック]
4機種のコンパクト機が発表され、その中で注目されるのが「ZS40」
EVF一体型で24~720mm相当の30倍ズーム、wifi機能付き。EVFがあるので望遠撮影が撮りやすそうでサブカメラとしては面白い存在になりそうです。
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[DJI]
今年のPMA@CESで最も大きなブースを構えていたのが「DJI」
空撮用のリモコン式小型ヘリコプターのメーカー。wifi経由でiPhoneなどで撮影画像をモニターできる。直線距離で300m上空までの画像がモニタリングできるという。
米国での価格は専用カメラ付きのモデルが約1300ドル。
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ここには載せきれなかったもっと多くの製品情報がありました。
年初から今年も手を変え品を変え、たくさんの興味深い製品が発表され手いるようです。デジカメの売れ行きはかなり鈍ってきているようですが、思わず財布のヒモを緩めてしまいそうな製品がたくさんあって困ってしまいました。

続いて染瀬氏から動画関係機材の紹介です。
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[SONY]
・4Kハンディカム「FDR-AX100」
コンシューマ向けで初の4K。イメージセンサーは大型の1インチ、1420万画素。広角側29mmからの光学12倍ズームのバリオ・ゾナーレンズ付き。3月14日発売
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http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201401/14-0115/

・リストバンド型スマートウェア商品
加速度センサーを搭載しスマホと連携し歩数や移動距離などの活動を記録できる。
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・アクションカムの上位機種「HDR-AS100V」
1350万画素の裏面照射型CMOSセンサー、BIONZ Xエンジン、ZEISSテッサーレンズ、手ブレ補正機能、防滴性能付き。時計型のライブビューリモコン「RM-LVR1」と組合わせることで撮影ON/OFFの操作や、モニタリングが可能。3月14日発売
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https://www.youtube.com/watch?v=BgHGm2hZOj4#t=83

・ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T3W」に装着し、より臨場感のあるインタラクティブな視聴体験ができるセンサーを参考展示。
ジャイロセンサー付きで360°パノラマが頭の向きに応じて見られる。
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・メガネ型コンピューター「Smart Eyeglass」
スマホと連携し、メガネのレンズ部分に情報を投影して利用する。製品化はまだこれから。
最近、YouTubeにコンセプトビデオがアップされました。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=7NYwbS7e9M0

[パナソニック]
4Kウェアラブルカメラを開発中。
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[360Fly]
360°パノラマビデオカメラ
ボール型のコンパクトなボディに1つのレンズが付いている。この1つのレンズで水平360°、垂直240°が写せるらしい。
http://www.360fly.com/

[PANONO]
360°パノラマを撮影できるボール型カメラ。
空中に放り投げて撮影する。ボールが頂点に達した所をセンサーがキャッチして静止画を撮っているようです。
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http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=c8xjXqC9m2A


レポート  電塾本部運営委員 柳川 勤

第2部「DxO Optics Pro紹介 

担当  株式会社ソフトウェア・トゥー 営業本部プロダクトマネージャー 椎野圭子様

フランス、Dxo Labs 社の現像ソフト「DxO Optics Pro」が2011年10月以来、久しぶりの登場です。
デモンストレーションはおなじみソフトウェア・トゥーの椎野さん。
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今回、Dxo Labs で最大に力を入れて開発したのが「品質向上」。特に「ノイズ低減」とか。2004年から2012年にかけてDxo Labs ではは約3EV相当のノイズ低減を成し遂げた。
その結果、ワンランク上のノイズ除去エンジン「PRIME」を搭載したバージョン「9」が登場しました。
この「PRIME」、時間をかけてもノイズをよりきれいにしたいという発想で開発。ノイズだけではなく色再現やディティールの維持、特にシャドウ部の彩度の保持、テクスチャーの保持、などの性能が向上しており、天体写真、動きの速いスポーツ写真、コンサートなどの暗い場所での写真、HDRなど、ノイズの発生しやすいシーンでの活用が考えられます。
このバージョン「9」には従来から搭載されている更に高性能になった標準の「ノイズ除去」エンジンがあり、通常はこのエンジンで作業すれば良いが、時間をかけてももっときれいにしたい時に「PRIM」エンジンを更に使うと良いようです。200万画素の画像での処理時間は約5分とのことです。
他にも「ハイライトリカバリー機能の改善」→白トビしそうな画像を補正しディティールを引き出す
   「より使いやすいレイアウトになったインターフェイス」
   「新しいエクスポートシステム」→書き出した画像を、そのまま直接任意のアプリケーションで開けたり、FacebookやFlickrなどにアップできる
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スタンダード版:9900円
エリート版  :19900円
http://www.dxo.com/jp/photography/dxo-optics-pro/写真現像ソフトウェア

レポート、写真  電塾本部運営委員 柳川勤

第3部「電子書籍で作品集を出そう!」

担当  写真家 杉山宜嗣様

まず、自分と作品の紹介からスタート。
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「Amazon」の「Kindle」を使って、自分自身で初めて「電子書籍(電子写真集)」を出そう!というお話です。
杉 山氏は「一昨年の10月にKindleのマーケットが日本でオープンした時期にセルフパブリッシングができるようになった。そこでいち早く写真集を数冊出 版してみた。その時点で写真集はAmazonでも100冊もまだ無かったせいか結構売れた。Amazonには購入経験者宛に類似の商品を勧めるサービスが あるが、その後出版した写真集もこのサービスの効果でたくさん売れた。他のサイトの売れない写真集もAmazonでは良く売れた!」という。
杉山氏はAPAの会員なのだが、JPSから電子出版のことで問い合わせがあり会報にも紹介され、JPSのメンバーからの問い合わせが殺到、その結果、ハウツー本もAmazonで出版した。
これがまた良く売れたそうです。
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電子書籍とは?

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電子書籍の市場は混沌とした様相を呈してきているようですが、今後はセルフパブリッシングの勢力は大きくなるのではないかと言われているそうです。
そんな中で「Kindle」について。
・無料で簡単/出版にかかる費用は無し
・世界中で販売/Amazonの販売経路を通じて、世界中の読者に本を提供できる
・今すぐに出版/出版手続きにかかる時間は5分、本は48時間以内に販売される
・70%のロイヤリティを獲得することができる
・日本語、英語を含む7カ国の言語で出版できる
・Kindle端末、Android端末、iOS端末等で見ることができる
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多くの電子書籍市場の中でAmazonはダントツに売れているらしい。Amazonで”100”売れたとした場合、他では”3”位しか無いという。
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杉山氏のお話で「今すぐ写真集を出さねば!」と思わされたというか、脅かされたというか、洗脳されたというか、とても楽しい、為になるセミナーでした。

レポート、写真  電塾本部運営委員 柳川 勤


 

今月の一枚