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2013年05月04日電塾定例勉強会レポート20130504-P1060453.jpg

5月の新製品大会へのご参加ありがとうございました!連休の最中ですのに、25名の参加者を迎え、盛り上がった会でした。午前の部は早川氏によるLightroomルーム講座の総集編でした。ただ、新LightRoomが発表されたこともあり、次期バージョンが世に出てしまったら、また、新バージョン用の解説が必要になるかもしれませんね。早川塾長、お疲れ様でした!午後は「不要な映り込みを消す方法」とお「驚くほど安く実行可能な超高精細画像拾得方法」というリクエストにお答えする企画でしたが、山田氏の「デジタルカメラ検証方法」も大変興味深い物でした。
6月の電塾のテーマは午前中が「新生Photoshop & Creative Cloud」午後は「アウトプットを考える」として「ディスプレイ」「プリンター」「プリント用紙の特性」等を予定しています。
今回も中央区産業会館にて開催いたします。お時間のある方は朝9時20分から懇親会の夜9時までご予定してご参加下さい。

第1部 GWに送る山田久美夫の「デジカメ評価の基準点」

電塾運営委員 山田久美夫

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今回は「カメラの紹介」というよりも「いかにしてデジタルカメラを評価する基準を決めるか」でした。以前にもいくつかのお話しはお伺いしていたのですが、特に今回は巨大なチャートを「どのカメラも」「いつ撮影しても」変わらぬ評価をするために1軒のお家を借りてしまったそうです。んー。凄いですね。基準を計るためのチャートを一定の光源(これ、人工太陽灯で一台数十万円…×2)を用意しレンズの焦点距離、画素数に合わせてチャートのサイズをコントロールするためのスタンドとレール、常に同じ位置に設置されるチャート数枚…。この装置を使用してすべての絞り値でテストするのだそうな…。んー!大変な苦労です。撮影したチャートは専用の解析ツール(こいつも数十万円するらしい)や目視を含めて判定。これでこの春に出そろった30台オーバーの全機種をテストしているのだそうです。

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デジカメ検証部屋は…こんな感じ。

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 調べてみると通常のテスト撮影では計りきれないいろんな事が見えてくるのだそうです。今のコンシューマー機の能力の高さにも驚かされました。色再現の方向性も視覚化して見せてくださいましたので、なかなか興味深いものがりました。とはいえ、「写真の良さ」はチャートだけでは計れない!と結びの言葉が皆さんに「もっともだ!」とうなずいていました。でも条件を一定にしたチャートはいろんな事を教えてくれるのも確か。常に両側から見る目を持つことですね!。

第2部リクエストに応えて!早川廣行の「超高精細撮影」今回は「DP3 Merril」 

電塾塾長 早川廣行
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早川氏は文化財などを超高精細画像で記録する第一人者。使用している機材はマルチショット機のハッセルブラッドをメインに5×7、やたらでかい三脚、数々のレーザー水準器…機材だけで小型トラックが必要な状態です。その総額は600万円を超えるでしょう…(これはアタシの予想。実は筆者も超高精細画像を仕事の一翼としており、800万円は下らない機材を使用しているから…)
で、それでは他の研究者たちが「自分で撮影できない」。撮影後にPhotoshopを使用して画像を合成するのも「普通の人」には無理です。最低でも16GBのメモリーを積み、Corei7のQuadクラスのマシンを用意していなくては…
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 そこで3層色分解方式を持ち高精細な pixelを取得可能で35m換算で75㎜という理想的なレンズを搭載した DP3Merril と「複数の画像を後々合成しやすいように自動撮影するギガパン」を組み合わせ「それらをを自動的にパノラマに合成してくれる autopano giga 」という布陣でした。これらはソフトや機材(三脚まで含んで)をなんと25万円程度で仕上げてしまったのです。 (本来の使い方とは異なる使用方法の部分もあるため、いくつかの「創意工夫」は必要なようです。その中にはなんとPhotoshopを使用して複数ピントの仕上がりを合成する技法も含まれていました。)が、その結果はまさに数百万円クラスの機材を投入して撮影した物と殆ど「同等」した。これには驚きました。
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 んー!アタシの仕事も脅かされるわ!…とはいえ、こちらもそれなりに前向きでないと出来る事では無いようです…。あと、これはカメラの特性による物ですが…ISO 感度800以上を要求されるかなり暗い場所では難しそうです。ただ、すべての機材をリュック一つに背負って会場にいらしたことも情報として付け加えておきましょう。

第3部 ■第3部 リクエストに応えて!玉ちゃんのライティング講座

「映り込みをコントロールする技術を大公開」
電塾運営委員 玉内 公一
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ここに本文5月の勉強会では「電塾リクエスト大会」という企画でFaceBook上でリクエストを募集した結果、「光モノ」のライティングをとり上げる事になりました。
リクエストを戴いた堀川さんはカメラマンでは無いのですが、仕事で美術品や工芸品、掛け軸などを撮影しており、上手く写らなくて苦労されているという事で、遠方より初めて電塾の勉強会に駆けつけていらっしゃいました。
「ライティング」ということで、今回はコマーシャルフォト誌「玉ちゃんのライティング話」でおなじみの電塾運営委員、玉内公一さんの登壇です。
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この勉強会のために玉内さんは車一台分の機材を持ち込みました。
リクエストにあった「光モノ」の花瓶、スタジオで使う照明機具各種、バンクライト、ディヒューザー、レフ版、スタンド類、ケント紙各種、大型三脚、カメラ、レンズなどなど!
これらの機材を駆使し運営委員の平尾氏、本多氏、鹿野氏らが豪華アシスタントとなり、目的に応じた光を当てる実演を行いました。

まずは「ライティング」を考えるにあたって、
撮ろうとしている写真が何に使うものなのか?
webやネット、広告宣伝用、学術研究用など、どういう用途なのか?
さらに、「物をありのまま見せるのか」、「見栄え良く見せるのか」?
「角判」か「切り抜き」なのか?
など目的に応じてライティングは変ります。
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物には表と裏があります。それを判別することも大切なことです。
「光モノ」を撮るにはその場所の環境作りもポイント。物の表面にその環境が映り込んでしまうからです。
傘やバンクライトなどの光源やディヒューザー、映し込ませる白や黒ケント紙など。これらを物の大きさ、形状、材質などに応じてカメラを置く位置から見ながら組み立てていきます。
物に映り込んだ光の状態がその場の環境ということになります。撮影者の衣装の色も環境に左右しますので気をつけなければなりません。
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普段、当たり前のように仕事でやっているライティング。これを他の人がやるのを見るのは自分にとってはあまり無いことです。とても新鮮で、改めて自分のライティングを見直す良い機会でした。
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今回の実演はカメラを通した実際の画像をライブでスクリーンに投影して見せています。
ライブでカメラを通した画像が見られることで今回のライティング講座が大変解り易いものになっているのだと思います。
このシステムに使用しているのが「CamRanger」。この機材はカメラに接続し、無線でMac、PC、iPadなどでカメラをコントロールできる安価なすぐれものです。簡単に言えばキャノンのEOS Utilityの無線版みたいなものです。
前から気になっていた物で購入しようと思いました。勉強会に出席したメンバーの中にもさっそく「CamRanger」を発注した人がいたようです!

                                                    レポート 運営委員 柳川 勤

 

今月の一枚

スタッフ総出でライティング皆アクションが大きいよね。

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