0から始めるLightroom その5「カタログの使い方」
2012年11月定例勉強会「やさしい電塾」で行ったLightroomセミナーの動画です。
電塾運営委員 鹿野宏が自身の活用例を元にLightroomのカタログについて説明しています。
動画の主なポイント
主な動画のポイントを箇条書きにまとめました。
- 他の現像ソフトと比べ、「現像機能」だけで比べれば一長一短があるが、現像ソフトで唯一「アーカイブ機能」を持っているのはLightroomだけである。
- カタログを作成してから作業をする事が大事。
- 自分の写真をアーカイブからいつでも取り出せる状態にしておきたい、きちんと管理したい、という人にLightroomは一番おすすめしたいソフトである。
- 個人的には現像ソフトとして30%、アーカイブワークフローとして70%の比率でこのソフトの重要性を感じている。
- アーカイブワークフロー機能の根幹を握っているのが「カタログ」になる。
- Lightroomのカタログフォルダの中には、カタログとプレビューデータの二つのファイルがある。
- カタログファイルには、Lightroom上で行った作業の履歴と、実データの場所が記録されている。
- カタログファイルの中には一番小さなプレビューデータしか保存されていない。大きなプレビューデータはプレビューデータファイルに格納されている。
- プレビューデータファイルの中には、場合により大中小3つのプレビューデータが格納されている。
- 非常に大きなプレビューデータを格納し続けると、プレビューデータファイルが肥大化していくので注意が必要。
- カタログを最初に作るからこそ、Lightroomは画像表示が早く、素早い検が可能になる。
- 1つの会社の撮影データを同一のカタログに保存することで、撮影年月別の抽出や、撮影したカメラ毎の仕分けも可能にしている。
- 他のアーカイブソフトと違い、Lightroomは画像に含まれるExif情報を自動で読み込み保存していくので、手間のかからないアーカイブ環境を構築することが出来る。
- 1枚だけの画像を現像するのなら、手軽なCameraRAWを使うこともあるが、10枚以上の画像を現像し、なおかつ将来的に活用する可能性がある場合はLightroomで現像した方が正解だと考える。
- カタログとプレビューデータはリンクされており、カタログデータの呼び出しによってプレビューデータが表示される。
- 現像の際は実データが呼び出され、Lightroom上で設定したパラメータを反映して現像が行われる。
- Apple Apertureとの最大の違いは、カタログを複数作れるところにある(Apple Apertureは1つのみ)。
- Lightroomは複数のカタログを作れるので、クライアント毎にカタログを作成して“うっかり競合他社の画像を表示してしまう”といったトラブルを防ぐことができる。
- プレゼン用に使用できる画像をコレクションに登録し、そのコレクションを新たにカタログとして書き出すことで、営業用(打ち合わせ用)の持ち歩きカタログが出来上がる。
- 全ての画像をまとめたカタログを作り、その中から必要なデータだけを切り出すこともできる。
- 逆に個別に分けて作成したカタログを統合することもできる(カタログのマージ)。
- マージした場合、プレビューデータを複数もつことになるので、データ容量が増えるが、プレビューサイズをコントロールすることで肥大化を防ぐことができる。
- プレビューサイズは、「編集」メニューから「カタログ設定」を選び、「ファイル管理」のタグで設定することができる。
- ノートPCでカタログを持ち歩く場合、標準プレビューサイズは1440pixelで十分。
- プレビュー画質は「中」のままでもよいが、「低」にしてもあまり変わらない。
- 実データを読み込める環境の場合、Lightroomは拡大表示をした際に、1:1のプレビューデータを作成する(例:5000万画素の実データなら、500万画素のjpegプレビューデータを作成する)。
- 1:1のプレビューデータは非常に容量が大きいので、破棄するタイミングが大事(例:現像が終わった翌日には破棄など)。
- 複数ある細かい仕事の場合、1つのカタログにまとめて管理しておき、コレクションで選別するという方法もある。仕事が完了したらコレクションをカタログに書き出した後、まとめ管理用のカタログから削除することでマシンの負荷を減らすことが出来る。
- カタログの使い方は人それぞれなので、自分なりの上手い使い方を見つけてほしい。