■これまでの履歴■

<第20回定例セミナー> 2009.4.25

   
 
   
  レポート  舟田 憲一

今すぐ役に立つ内容ばかりのこのセミナーには、毎回参加する度に参加費と会場までの交通費より
何倍もの収穫があり、スケジュールが合う限り欠かさず出席したいと思っております。

今回も私のデジタルワークに大きく影響を与えてくれる内容でした。
電塾本部運営委員の永嶋サトシ氏を講師に迎え、AdobePhotoshopCS4・BridgeCS4の
使いこなしかたを教えて頂いた今回のセミナーでは、CS4に限らずPhotoshop・Bridgeを
使用する上で役に立つ技が盛りだくさんで、目から鱗が落ちる様な使い方を色々と教えて頂きました。

まずセミナーが始まる前に、参加者の皆さんが一人ずつ自己紹介とどのような仕事をされていて
何を知りたいのかを話し、それに基づいて永嶋氏の手ほどきを受けました。
私は広告写真カメラマンをしており、ハウスメーカー関係の合成処理もしていること、
その行程でレイヤーが増えすぎてパソコンに負担を与えている不安があること、
画像の著作権情報の入れ方や内容についてをお聞きししたところ、
画像の処理に付いてではクイックマスクを使って簡単に切抜きをする方法や、
スタンプツールで別の画像から必要な部分を移すなど、実に解りやすく
やり易い方法を教えて頂きました。
お陰様でパソコンのハードディスクへの負担を減らし、より迅速に作業を進める
やり方を知る事が出来ました。
その他、被写体の背景のみのサイズを変更する方法や、トーンカーブでのハイライト部分と
シャドー部分とのバランスを調整する方法など、非常に便利な利用方法を知る事が出来ました。

著作権情報については、ニコンではD3・D700クラスではカメラでデジタルメタデータに
撮影者情報を入れることが出来、それ以外ではPhotoshopのファイル情報で
撮影者の氏名・タイトル・コメント、より詳細に付いて説明する場合のサイトへの
URLも入れる事が出来るようです。
ファイル情報が入っている画像は、Photoshopなどで開いた時にタイトルバーに
著作物である証の『(C)』マークが入り、重要度を高めに設定すれば『透かし』も入るとの事です。
作品などを他人に勝手にいじられないようにする為にも、ファイル情報への書込みは
必要であるとの事でした。
また、タイトルバーには左からファイルのプレビュー画像・(C)マーク・ファイル名・
ファイル形式・画像表示割合・カラーモードの種類・ビット数と、
実に様々な情報が表示されており、色々な場面で役に立つものであることを改めて
確認させて頂きました。
その他PhotoshopCS4については、RGBからCMYKに実際に変換しなくても簡単に確認する方法や、
色弱者の見え方をシュミレーションする方法、自動合成を使ったパノラマ写真の作り方、
CS4では使えなくなったコンタクトシートの作り方、人物の充血した目の直したかた、
電線などの余分な部分の簡単な消し方、Bridgeについては複数の画像を1つのファイルとして開き、
レイヤーに重ねてタブを付け自動合成でスタックして、前ピン・中ピン・後ピンで
撮影した同被写体を自動で複数箇所にピントを合わせた画像にしてしまう方法を教えて頂きました。

知りたい事、知って得する事、驚きと発見による今後への画像処理への
大きな影響を与えて頂いたセミナーでした。

永嶋先生、ありがとうございました。
 
 
 

 
   
写真 藤山武