■これまでの履歴■
<第3回定例セミナー> 2007.7.21
鹿野 宏 氏(電塾本部運営委員)による
『Adobe Photoshop Lightroom徹底解説』
『Adobe Photoshop CS3 & Extended解説』
レポート1 影山 仁
第一回、第二回のダイジェスト版として郡山で初の東北電塾定例セミナーが開催されました。
講師 鹿野宏氏による「Lightroom徹底解説」では、以前のverからの改善点やツール毎の解説が主でした。
ライブラリモジュールでのカタログを利用してのアセットマネージメント、撮影後のデータ管理や再検索の使いやすさだけでなく、シーン毎のスタック化、グルーピングがより行い易くなっていました。必要ないくつかのショートカットさえ覚えれば操作も、迷う事はないと思います。
現像モジュールでは、細かいツールに関して失敗しない為のサポート機能が充実していることに驚きました。スタック化、グルーピング化した画像へのバッチ処理が簡単にあてがえるので、作業効率もアップできるだろうと感じました。
合成処理やレタッチ作業はphotoshopで、一点一点のバッチやリネーム処理はlightroom、の様にうまく使い分ける事で時間短縮にもなると思います。
CS3の講義ではダイジェスト版という事もあり多少駆け足の内容でしたが、その中で利便性を感じた解説が2つ有りました。建物や風景などの別々に撮影した画像の一発合成や、新機能の選択ツールで明暗、色味の異なる部分でもスムーズな切り抜きができるという事。
また、PSテクだけでなく設定についての紹介もありました。
仮想ディスクを外付けにする事により、PCに負担をかけず作業するなど、すぐにでも実践に取り入れられる内容でした。
自分たちで勉強した事を各地へ回り講義し、聞いた人たちのスキルアップにつながること、それが『教える事は教わる事』という電塾理念に基づいていると感じました。
しかし講義で聞く事だけでなくその後、自分で探る事試す事が重要でそれを反映させる事が最も重要だと思います。
次回こそはCS3&extended解説に期待しております!
ありがとうございました。
庄司 正幸氏(電塾会友)による
『キャリブレーションの重要性とプロファイル』
『ワークフローの構築とプロファイル』
レポート2 舟田憲一
第一回と第二回の仙台セミナーに参加させて頂いたうえ、今回ダイジェスト版として私の地元である郡山での開催、誠にありがとうございました。
地元での開催という事で、私のお付合いさせて頂いているデザイナーさんや印刷業者さんにもお声がけをさせて頂いたのですが、なかなか仕事の都合が付かないとの事で参加には至りませんでした。非常に残念!!
タイトルにもある『プロファイル』『キャリブレーション』という言葉は私自身以前から知っていて、市販のキャリブレーターを使って画面の設定を行っていましたので、納品先から印刷した色が悪いなどのクレームがあった際にも自信を持って対応でき、先方も納得して当社からの納品後の作業からやり直したようで、最終的には解決したようです。
もちろんそのお客様からの仕事は続いていますし、より信用を得ました。自動車を公道で走らせるためには、必要な物がいくつもあります。
交通ルールの知識と運動能力、燃料とタイヤの種類、メンテナンスなどです。
それらがあって交通安全につながります。
自動車によっては燃料の種類が違っていたりエンジンの能力が違っていますが、走らせる道は同じところです。オイル交換などのメンテナンスを怠ると動かなくなってします事もあります。
パソコンで画像を使う仕事にも同じく必要な物と必要な知識があり、撮影者の意図する画像を表現できるモニターと、それを最終行程まで維持するためのプロファイルです。
画像を処理するためのパソコンとソフトの環境設定がほんの少し違うだけでも大きな影響があります。
このセミナーの内容は、タイトルを聞いただけではかなり難しい内容に思えますが、実はとても簡単で今自分が使っているパソコン(自動車)に必要な物(タイヤ・メンテナンス)を揃え、必要な設定(燃料の種類)をしてそれを最終行程の印刷などにまで統一して問題のない(交通安全)ようにしましょうということでした。
撮影したデジタルカメラの設定とそれを現像するためのパソコンとモニターの設定、現像後の画像を編集するパソコンとモニターの設定、印刷する機械の設定などがそれぞれ違っていては、最終的に全く違う物になってしまうことになります。
仕事の内容によって様々に統一された設定(プロファイル)が必要で、そのためにはそれぞれの作業工程で使われるモニターの設定(キャリブレーション)の統一も必要であるという内容でした。
私としては、「撮影したデータは何もいじらなくていいから安くして」と言われるより、「彼に任せておけば何も問題ないのでこれ位の予算オーバーは仕方が無い」と言われるようなカメラマンになりたいので、今後もプロファイルの統一のための勉強と最低限必要な機材への投資は惜しまずにやっていこうと思います。
講師の先生方、遠いところをわざわざおいでいただき、非常に分かりやすく時間をかけて教えて頂き誠にありがとうございました。
写真 青木真人