<キックオフセミナー> 2007.4.21
開催の挨拶をする杉山支部長 東北電塾運営委員紹介
レポート1  阿部和史
東北電塾のキックオフセミナーが4月21日仙台市戦災復興記念館で開催されました。駆けつけてくれた各地の電塾からのゲストは28人、受講者も多数迎え用意した会場に入りきれず、第二会場を用意しての大盛り上がりとなった。開催に当たり、東北でも中央と同じレベルでの議論ができるような環境にしたい。そのためにはデジタル関連で今では押しも押されぬ存在となった電塾を東北でもといった熱い杉山支部長の挨拶から始まった。
基調講演電塾の成り立ちと『RGBワークフローガイド』の真髄 電塾塾長 早川廣行氏
はじめは早川塾長が電塾の成り立ちについてかなりの時間を割いて講演いただきました。特に印象的だったのは
電塾は運営委員の無償参加により活動している団体でであること電塾の三原則の中の一つ「教えることは教わること」これは電塾の講師陣はレクチャーしながら自分も教わっているんだと言ったことでした。自分で発見したことを隠して自分のものだけとするのではなくそれを発表することで間違いやさらなる発見を生むそうして複数の人間が切磋琢磨することで次のステップをより早く踏めるこれが電塾の現在を支えているということなどを話されました。AdobeRGBモニターの展示および説明その後RGBワークフローガイドの要所を説明されて塾長の基調講演は郡司さんへバトンタッチされました。ワークフローガイドをベースに印刷側からの視点でドットゲインなどの話やモニターの話をされました毎回、実際にテストされているそのお話はいつも感心するばかりで今回もモニターのガンマ値は2.2ではなく1.8にしたほうが良いなどの話はとてもためになりました。
技術講演『RGBワークフローガイド』の重点解説 電塾運営委員 郡司秀明氏
キックオフセミナーに駆けつけて下さった電塾本部・全国各支部の運営委員の皆様

レポート2  岩根大輔

シンポジウム 入稿問題を考える『RGBワークフローガイド』誕生までの歩み
電塾本部運営委員 早川廣行氏・郡司秀明氏・鹿野宏氏・永嶋サトシ氏・湯浅立志氏

郡司秀明氏の技術講演の後に、今回のキックオフセミナーに駆けつけて頂いた電塾運営委員会メンバーの紹介がありました。壇上に上がったメンバー28名のそれぞれユニークな自己紹介の後、鹿野宏氏の『RGBワークフローガイド2007』に沿ったデジタルデータ入稿までのワークフロー上のキーポイント解説、またガイドブック作成にあたっての氏や早川塾長のエピソードなども聞けました。



技術講演Adobe Lightroomの解説 電塾運営委員 阿部充夫氏
鹿野氏から変わって阿部充夫が壇上にあがられ、阿部氏よりAdobe社より今春発売されたLightroomの活用術が伝授されました。Lightroomを画像データのデータベースソフトとして使用する際に役立つフォルダーの設定方法やヘルプには載っていない使い方の紹介などは、″これぞ電塾″といった内容で、ユーザー個人では思いつくまでに時間と労力をかけなければならないようなことが氏の単刀直入なアドバイスで解決されたまさに目からウロコの内容でした。
技術講演デジタルカメラの最新情報 電塾運営委員 山田久美夫氏
山田氏のデジタルカメラ最新情報では、氏ならではの「取材現場の裏から」といった感じの面白い話が聞けました。各パネラーの方々は少ない持ち時間の中で、一人でも多くの来場者に電塾の空気を感じて帰って欲しいと熱く語られ、その熱意は今回会場に足を運んだ多くの人々に伝わったと思われました。閉会時刻も迫った頃、会は今回Adobe社より特別に提供されたLightroom3本をめぐる「Lightroom争奪ジャンケン大会」で締めくくられました。
全国各地より駆けつけて下さいました運営委員の皆様、ありがとうございました。
写真 藤山武