2005年7月定例勉強会レポート

【午前】ミニ電塾

検証:関 利博「製版から見た良いデータ悪いデータ」


どんなRGBデータが印刷には良か。

・製版用ソフト、シャープネスやコントラスト、彩度の調整

・写真だけでなくレイアウトも考えた分解方法

・デザイナーの領分、カメラマンの領分

結果、印刷物となることが大半な写真データをどう回していくか。 

◎EPSONプレゼン風景

5500出力中!

凄く静かで動いてるのか?っていうほど
消音設計。

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【午後】本電塾


●阿部氏の「第6回Photoshop講座」


  講座講師:株式会社電画チーフフォトグラファー阿部充夫


「トーンカーブ2」


レポーター:望

●「トーンカーブ」《応用編》

・トーンカーブ補正といえばS字カーブ。しかし階調は残したまま補正したい!

  時のスポイトを使ったトーンカーブのやり方。

・レイヤーマスクを駆使してグラデーションやライティングの補正のし方。

・レイヤーマスクを使えば補正しなくても複数のマスクで色々なパターンの画像が

  作れる。

  表現足りなかった効果やニュアンスを微妙に表現するトーンカーブの使い方知った!

●EPSONプレゼンテーション

「第三世代MAXART」の紹介」


レポーター:風太郎


梅雨の最中,七月の勉強会も高温多湿の中、クーラーのお陰で寒さに震えながら行な

われた。帰りに赤倉の温泉宿はクーラーも要らず、外から吹いてくる風のあまりの

涼しさで一枚羽織らなければならなかった。 来月はこんな所で出来たらいいなぁ、

と思いながら寒くなると湯に浸かり、湯から出てはまた一杯、ビールのこの一口が

なんとも言えぬ、極楽、極楽。


先回は HP さん、今回は EPSON さんを迎えて、新型インクジェットの威力をまざま

ざと見せられた。両者とも優劣つけがたくユーザーは価格で選ぶのか、何で選ぶの

だろうか?

両社とも果たしてコストパフォーマンスはどうなのだろうか?これからの各人のテ

スト結果を待つ事にしよう。(E社のA3 のコストが A4 の3倍掛かる事も納得でき

ないのは私だけだろうか ?)

各社のカタログ表示にもいつも疑問を感じ、今やユーザーの多数が使ってみなけれ

ば本当のことはわからないという醒めた冷たい目で見ている事も事実である。

それだけに電塾で発表の場を持つ場合にはユーザーの立場を考える必要がある。

各社共いつも「こんないいハードが出た、とかインクが良くなった」とかばかり

出力メデアに於ける細かなインフォメーションが無いのはなぜなのだろう。

紙に塗布されているインクの受け皿になる部分はクオリティーや発色にどう関係、

影響をしているのだろうか?。今回も新型プリンターを使い新旧の出力メデアを試

してみたがやはり旧タイプでは発色が悪かった。地方に居るとメデアやインクの購

入もままならぬ事があり、新型が出ても旧タイプのメデアが在庫としてあるときは

そちらから使っていかなければならず、いざ使ってみると新タイプよりも悪いとい

う結果が多々あった。果たして今回の EPSON さんの場合はどうであろう?

カメラも良くなりパソコン、ソフトそしてプリンターがここまで良くなると何もせ

ずピッポッパッでいとも簡単に色よく出せるが、一般ユーザーが「自分のパソコン

で見たときはきれいなのに出すとどれも汚くしか出ない」と昨日も持ち込まれた、

確かにそうだ。

絵柄によってはそのままでも見れる写真が出るが、ほとんどはちょっとした画像処

理(?)が必要。

このような機器を使うのは何もプロだけではない、中高年でお金持ちの人々は店側

に進められるままに購入して、結局はハードもソフトも使えぬままの人がなんと多

い事か。造る側、売る側、そして買う側にもいろいろ問題も責任もある。

カラーも良くなったが特にモノクロが良くなったように思う。

カラー表示からモノクロ変換も一発 OK 。

両社共ライトグレーがキーポイントだが、HP の場合グレーインクの減りがとても早

い。 EPSON の場合は果たしてどうであろう。

モノクロだけでなくカラーにも両社ともライトグレーを使用しているので多分同じ

だろうと思う。

印刷でも CMYインキを 減らしスミを増やしてよくやるが何も 方法論としては新し

いものではないがようやくインクジェットでも使われた事は喜ばしい。

両社共印刷時の音は静かである。以前は地震が来たかと思うほどだった。

何はともあれユーザーにとっては良いハードソフトが沢山出てきたがあくまでも購

入して使用するに当たり,すべて自己責任において活用される事を望みます。



レポーター:母りょうこ

EPSONのプリンタとの出会いは3年前。

それまではキャドデータをHPのプロッタで出力していました。パース画はゼロックスのレー

ザープリンタを使ってました。もちろん、その頃の私は「メディア」の知識もなく、もっぱらスー

パーファイン紙のみを使用。 ただ出ればいい、色はまったく見ていませんでした。

そんな折、雑誌で、PM-4000-PXというプロ機のような高性能のすごーぅいプリンタが

EPSONから出ると知りました。


素人にはダントツの値段¥69000也にもかかわらずプロ機並の顔料インクのプリンタが欲し

かった為、思い切って購入してしまいました。

それまでは顔料インクはン十万もするプロ機しかなかったですよね。

さっそくオマケの写真光沢用紙を使って出力した画像はすばらしいものでしたし、

たしかに今までのプリンタとは格段の差でした。


ところが、デジカメデーターとパース画を合成してPhotoshopで出力したところなぜか、写真

画像の色が元画像の出力したものと違ってしまう事に気がつき、これはなぜ?と疑問が生

まれました。今思えばRGBだろうがsRGBだろうがプロファイルもわからずにメチャクチャな

使い方をしていたのであるから仕方なかったのですが。

そういうことで、私にとってPM-4000PXとの出会いはカラーマネージメントを明らかに意識さ

せるきっかけとなったのです。

前置きが長くなりましたが。。。
今回のPX-5500はK3インクが登場、モノクロインクの吹かせ

方が4000とは別物の第三世代のプリンタです。

やはりK3インクの色の豊かな再現性ですかね。迫力ある表現が可能です。なめら

かな仕上がりを実現していて、特にマットな用紙での高濃度な黒が美しいし、微妙なグレイ

も難しいカラーも表現可能。

さて、質問コーナーではメディアの特徴が論じられましたが、

わたしも紙の持つ特性に左右されるのがプリンタであることは知っています。


昔から写真をやっている人や、リトグラフの刷り師は、数多くの印画紙や画材紙の持つ特

徴を生かし、薬剤やインクを操ってきました。

ですから、プロラボやカメラマンがEPSONのメディアの特徴を知りたがるのは当然です。

今回は時を同じくして発売となったお値段半額のHPのプリンタとの比較論もたけな

わですが。。。
HPとエプソンどっちがよいの?ではなく、どんなメディアを使って

どんなプリンタインクを使ったら どんな特徴の質感がえられるのか、知りたいはず

ですし、クライアントに納得いく説明もしたい。


刷るほうは 自分で試して質感を見るのが早道ですが
メディアの特性を知る事で、もっと納

得して使用したいと思います。

そして、メディアを知る事によって刷り手はそれぞれのプリンタの「個性」を生かしてあげた

いですね。

それが理解されれば値段の勝負ではなく、どっちも売れるんじゃないでしょうか?




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