第44回九州電塾セミナーレポート

九州電塾11-03

3月26日電塾セミナーレポート


3月26日今回も九州産業大学の教室をお借りしてセミナーを行いました。
 今回はセミナー受講料と運営委員の募金を一緒に東日本大震災への義援金として全額本部電塾から寄付させていただきます。
 今回のセミナーではセミナーの前に、東北電塾の佐藤氏から画像が佐口支部長に送られてきて、改めて東北地方の現状を考えさせられました。今まで寄付は災害が起こったときだけで終わっていましたが、今回は長いスパン考えないと、とてもすぐに復帰できるとはとても思えません。
今後とも息の長い支援、それが大事だと認識させられました。
今回は参加者が少数でしたので、まず皆さんに自己紹介をお願いして、セミナー内容意外にも質問や、困っている事などをお聞きしてその場ですぐにみんなで解決策を見つけるようにして進めていきました。


まず佐口氏がソフトによるリサイズの違いを検証して、どう違うのかを皆さんと見ていきました、Photoshopでもバージョンによって少し結果が異なり、やはり最新バージョンが少しではありますが優れている事が見て取れました。リサイズはRAW現像する時点で拡大するのが最も良い結果が生まれます。また最終画像のサイズがはっきりしないときは、シャープネスはかけない、リサイズが終わってからシャープをかけないとジャギーなどがそのまま拡大されます。
拡大用の専用ソフトも多数ありますが、Photoshopの能力が上がり違いがはっきりしなくなりましたので、リサイズの為に専用ソフトを購入するのはもう必要ないのかもしれません。


次に的場さんから新しいナナオのCGモニターの説明を行ってもらいました。今回は実機の展示は出来なかったのですが、次年度の最初の入力のところで皆さんに実機を見てもらう事が出来るという事でした。
 今僕も気になっているのがCGより購入しやすいFlexScanシリーズで使用できる、EIZO EasyPIXです。最新のドライバーでキャリブレーションモードが使用できるようになり、細かい色温度・ガンマ・輝度での調節が出来るようになって比較的安くハードウエアーキャリブレーションが行えるようになったからです。
 3番目に近藤さんがLightroom3を使用した、コンタクトシートの利便性を皆さんに紹介しておられました、僕も以前はPhotoshopのプラグインでコンタクトシートIIを使用していましたが、Bridgeのコンタクトシートの方が仕上がりもスピードが速いので便利に使っています。


またヘッダやフッダも使用でき、スマートなコンタクトシートが作成できますのでお進めだと思います。その次にCS5でのPhotomergeの精度の向上デモを実際にされていましたが、うまく処理できないとき、最初に変形で画像を整えておくと自分が思った合成を行える事を皆さんに実践で紹介されていました。














 最後に佐口さんの質問に答えながら私河口が、CS5の新機能境界線を調整」を使用して人物の髪の毛でマスクを作成する時の調整の仕方を説明していきました、この機能はパペットワープやコンテンツに応じた塗りつぶし等の機能に比べると、目立っていませんが、最も使用しやすく便利な機能です。また選択範囲を理解していただくために同じ事をCS4でした場合のαチャンネルの作り方も見ていただき、いかに早く正確に出来るかを説明していきました、しかし精度を高める為には最後に細かいチャンネルの修正もありますので、マスクをよく理解してPhotoshopを使用していく事が大事で、どんなにバージョンが上がってもマスクを理解しておけばPhotoshopは難しくありません、Photoshopの基本は選択範囲のコントロールです。


 以上今回は参加人員は少なかったですが、内容のあるセミナーになったのではないでしょうか。次回は鹿野さんが来られる予定になっています。震災で閉塞感が出ていますが、こんなときだからこそ今出来る事をみんなががんばらなくてはと思っています。皆さんがんばりましょう。



写真   河口清秀
レポート  河口清秀